へぇ、Spotifyではもう年間まとめモードに入ってるのか。年間のリスニング記録はApple Musicでも教えてくれるんだが、なんだその
「あなたのトップアーティストは宇多田ヒカル
あなたは、今年このアーティストの楽曲を最もよく聴いたリスナーの上位0.01%に入っています」
とかって解析は! Spotifyにはそんなんあるんだねぇ。初めて知ったよ。
音楽系サブスクリプションは、他の国ではわからないが特に日本ではSNS化が必須の状況になっているといえる。音楽を情報ベースにして人と繋がりたい。そういうニーズは、音楽を聴きたいというニーズより遥かに大きい。サブスク登録者を稼ぐには「ここに登録したら趣味の合う人たちと会えますよ」という側面を前面に押し出した方がいい。出会い系よりずっと安全……かどうかはわかんないけども。
普段私はApple Musicユーザーなのでそこらへんの拘りはない。あったらきっと今頃Spotifyに鞍替えしてるだろうなぁ。昔はあったサービス毎のライブラリ格差なんてのも聞かなくなったし、あとはこういう「繋がり要素」をどう取り込んでいくかだわな。
しかし、「最もよく聴いたリスナー」とはまた攻めた集計を発信したもんだ。これ、他の人たちと較べてるんだよねぇ。特に宇多田ヒカルの場合は裾野が広くライト層が多数鳴らしてくれてる事が想像出来るから、ここを読みに来るような人達は軒並み上位に入ってるんだろう。
アーティスト別で見ると宇多田ヒカルは今年27位。トップはOfficial髭男dismやKing Gnuなんかで、なんだろう、結構バランスのとれたチャートになってるんじゃないの。サブスクの普及によって、リスナーとしての印象や実感に近いチャートが出来てきている気がする。こういうのを捏造だとか騒いでる人たちがもっと自分たちの居心地のいい場所を目指してくれるようになったらお互いにいいことだろうな。
私個人についていうと、曲別でいえば案の定トップ2が『Time』と『誰にも言わない』で、この2曲が毎日ころころ入れ替わってる感じ。正確を期すと、サブスクで聴いている回数は全部ではなく、ハイレゾなりローカルにダウンロードしたDRMフリーファイルなりで再生してる分もあるから今年はぶっちぎりでこの2曲なのだろう。坂東祐大による『Time』のインストバージョンも上位に来ている。
三位以下はディジー・ミズ・リジーの「アルターエコー」収録曲がずらりと居並ぶ。今年どころか向こう十年、恐らく20年代10年間の最高傑作になる予感がするのでこの結果は当然か。願わくば、これを凌ぐ名盤が毎年ペースくらいで現れて欲しいんだけどまぁそれは高望みし過ぎかな。
取り敢えず師走に入ったということで、2020年を総括し始める時期に入ってきたんだな。一気に冬到来の気分です。いやぁ、寒いね。