無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

家族最優先で。

昨日からロンドンはまたも最高レベルのロックダウンに入ったそうで、それで昨夜のヒカルのツイートだ。小さいお子さんが学校に行けないのをお母さんが頑張って&楽しんで相手をしてあげている。頭が下がるわ。

しかし、ここで敢えてドライな事を言えば、つまり日中に宇多田ヒカルが仕事に取り掛れる時間が減るということ。恐らく具体的な予定は立ててはいなかっただろうが(立てても無駄なのでね)、これでまたアルバム発売は先に延びたと考えてよさそうだ。

勿論私自身は愛息の成長と教育が最優先だと考えるので、アルバム発売なんぞ幾らでも先延ばしにすべきだ。もっと言えば、完成してから発売日を告知すべきだと思う。去年から今年にかけて、音楽市場ではニューアルバムを制作・完成させながら所謂“塩漬け”になった状態でリリースを待つケースが幾つも出てきていた。どのタイミングで世に出すべきか、様々な要因が絡み合う為簡単には判断できない。

特に宇多田ヒカルというブランドは、EPICSONYにとって今や看板のひとつだろうから、これを中心に前後のリリースが決まっていく事も考えられる。影響は大きい。故に、まず完成品を作り上げてから、時節と時機を見極めつつリリースを決めていく事にした方がいいのではないか。

我々は、決して焦らない事だ。『One Last Kiss』からまた暫く間が空くかもしれない。タイアップが絡むと本当にどうなるかわからない。そういう未来も見据えて充実の8曲入りEPにしてくれたのかもしれない。そうだとしたら非常にありがたい。

日本はどうしても政策的に感染症禍に対する態度が緩みがちになっているが、英語記事を読む限り、米国や英国は全くテンションが違うようだ。それが市民レベルでどうなっているかまでは知らないけれど、ヒカルは、子を育てる親として、最大限慎重に動くだろう。

毎度、宇多田ブランドにおいては目先の収益より長期的な視野に基づいた評判戦略を重視していると書いている。実際、『Fantome』で実行した『通常盤仕様1形態』なんて大技はそういった視野がないと出来ないだろう。ファン層を考えるまでもなく、子育て最優先でスケジュールを組み立てるのが、評判戦略上最も適正なのではないかと判断する。

社会構造からしてどうしたって育児が軽視される風潮は見て取れるが、そこを踏み込んでしまうのが最適行動だろう。こどもの為に一年アルバム発売を延ばしました位言える世の中の方が、僕はいい。そっちにベットしておくね。