無意識日記々

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Letters travel simply

5曲目 from 『22 by Hikaru Utada』は『traveling』。最も意表をつかれた選曲と言ってもいいかもしれない。最大級ヒットソングのひとつ。こういうポピュラー極まりない曲が選ばれるとは。さっきマニアックな『サングラス』選んだとこじゃん!てなった(笑)。…あーだからなのかな。その反動ということ? 気に入ってなかった訳では勿論なかったのだけど、ヒカルさんいつもヒット曲に対してはある程度距離を置くことが多いというか。でも、勿論本音は誇らしいんだわね。そういったこだわりやらひねりやらを考えなければ、いのいちばんに選ばれる歌だわ。史上最も印象的なワンワード・リフレイン。確かに、これ思いついたらガッツポーズものだ。

6曲目は『Letters』。『SAKURAドロップス』との両A面シングルとして発売されて以降ずっとこれが好きと言い続けてきてるので、ヒカルの発言を追ってる人にとっては順当妥当穏当当然な選曲だ。『いつも置き手紙』のインパクトはそりゃもう鮮烈でね。この人との事も歌ってるんじゃないかと言われていた椎名林檎によるカバーもまた素晴らしく。これは予想通り。

…という2曲がアルバム『DEEP RIVER』からの選曲なんだけど、そうか、『Deep River』や『光』や『FINAL DISTANCE』は選ばなかったんだね。選んだ日の気分次第ではというところなのかもしれないが。

そういや私いつからかアルバム名と曲名の区別を『DEEP RIVER』と『Deep River』という風に冷静な眼差しで左右に書き分けてるな。単純にその前作でアルバム名が『Distance』、曲名が『DISTANCE』だったからあえてその逆の表記にしてるんだけども。『Distance』と『DISTANCE』に関してはヒカル自身が拘っているということだったんだけど、“deep river”の方って表記に関する記述どこにもないのよねぇ。不思議。なので勝手にこう書いてる。閑話休題

で。特に自身のテーマソングともいえる『光』はなんで選ばなかったんだろう?と思ったのだが、なるほど、鍵はその次の選曲にあったのね。『Simple And Clean』。(基本的には)同じ曲の、英語版の方を選んでくるとはいやもうこれこそ全く予想の範疇外でしたとさ。

同曲はシングル盤『COLORS』のカップリングとして収録されていて、その表題曲の『COLORS』の方はアルバム『Utada Hikaru Single Collection Vol.1』及び『ULTRA BLUE』に収められているのだが、何ぶん発売時期が『DEEP RIVER』アルバム発売の半年後、『ULTRA BLUE』の3年半前ということで、どうにもセッションとしては『DEEP RIVER』時代のものという印象が強くてな。『20代はイケイケ!』でも歌ったのも『COLORS』と『Simple And Clean』(と『少年時代』)だったし。そんな訳で、『Simple And Clean』も『DEEP RIVER』時代と考えた方がいいのかもね。元々この曲のサビメロがあった上でその『DEEP RIVER』アルバム収録の『嘘みたいな I Love You』は作られてるし。ヒカルの時系列からしたら寧ろ『DEEP RIVER』より前なくらいかも。『光』より古いってことに…あれ、これどっちが先って話あったっけか。『Passion』はまず英語詞つけたって言ってたけど。まぁいいか。

なんだかとりとめないけれど、ほんと、ヒカルが自分の歌をこんな風に選ぶのは稀なので、嬉々として弄り倒しているのでありました。ヤハハ!