無意識日記々

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お誕生日プレゼント:代わり映えしない明日?

常日頃から視界の中で「119」の三文字を見つけると無性に嬉しくなってしまうという救急消防の方々からみたら不謹慎極まりない習性と性癖を披瀝し続けているのだけど、毎年今日は最もこの三文字を目にする機会が多い日なので(当たり前だ今日の日付なんだから)なんだか一日中ニヤニヤしていたような気がする。1月19日。なんとよい並びと響き。自分の誕生日よりも楽しいというね。それはそうと今日は北風が肌を刺すねぇ。

という訳で『22 by Hikaru Utada』は18曲目。…119曲目じゃなかった(黙れっ)。アルバム『初恋』から『あなた』が選ばれています。

ここ2年あまりの中でこの曲が「宇多田ヒカルの代表曲」になりつつある空気。『Laughter In The Dark Tour 2018』の一曲目だったし、レーベルのコンピレーションに提供したのもこの『あなた』だし、しかもこちらも一曲目だもんね。宇多田ヒカルだけでなくレーベルの顔とすらいえる一曲となった。

それをヒカルが素直に選んできたのが驚きといえば驚きだけどどちらかというとやっぱり初めて明示的に息子との事を歌った歌というのが大きかったように思えて。ヒカルの内面における重要度と、世間一般(どこのなんなのだろうそれは)での重要度が重複したってことやね。いやはや、美しい結果だわ。

何しろヒカルが「アルバムでいちばん好きな曲」を選ぶとどうしても世間一般のそれとは違う所に着地しがちで。『In My Room』やら『日曜の朝』やらと言われてもライトリスナーはわからんかっただろうに。だが『あなた』ならわかるだろう。そういう意味で美しい。ただ、我々より上の世代にとっては日本で一番有名な「あなた」という名の歌は小坂明子の「あなた」だということが、例えば宮本浩次のカバーアルバムなんかでも見られるとおり通説となっているので、ここから下の世代で「『あなた』といえば宇多田ヒカル」というのが浸透していったら素晴らしい、かな。とはいえ、小坂明子の「あなた」も素晴らしい楽曲なので、両方歌い継がれて貰いたいなというのが旧世代としての率直な思いだったりもします。

さてその『あなた』で歌われた息子クンも5歳と半年ってとこだわな。今日お母さんをどう祝ってあげたのかを知りたいところなんだけど、果たしてヒカルが正直に教えてくれるかどうか。そもそも今日が母ちゃんのお誕生日なんだと素直に教えていたかどうか。色々知りたいけれども、せっかくなのでもう暫くはその部屋で二人の時間を噛み締め味わっていて欲しい、かな。どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。