無意識日記々

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OLKMV10000000plays on YouTube

『One Last Kiss』MVがYouTubeで1000万回再生を達成したそうな。所要時間は164時間。6日と20時間。LiSAの「炎(ほむら)」よりも早いペースらしい。あの、今や興行収入400億に届こうかという日本映画史上最大のヒット作「鬼滅の刃無限列車編」の主題歌よりハイペースなのだ。

異常事態だよね。エヴァンゲリオン×宇多田ヒカルという強力なタッグであるとはいえ、ここまで再生されるというのはちょっと事前には考えていなかった。ヒカルがYouTubeを立ち上げた当時『Goodbye Happiness』が1000万回再生されるまでに一年以上かかったというのに。その何十倍のスピードなんだろう。

やはりもう単純に、曲と映像がよかったということに尽きるのだろうか。エヴァのファンも最初は観に来るだろうが、アニメーション映像を使っている訳ではない。リピートされる理由は無い。だが、やはりそこで気に入ってくれたのかもしれない。

あとは、MV自体の需要よね。人類史上最高の映像作品なのだからそれは観た人を魅了するのは当然なのかもしれないが、元々宇多田ヒカルの固定ファンなんて一万人程度なのだ。そこに響くのは至極自然なのだが、流石にまだ一人て千回再生した人は居ないと思うので、やっぱりライト層に相当アピールした事になる。

拙速に過ぎるが、『One Last Kiss』、宇多田ヒカルの新たな代表曲が誕生したと言って差し支えないのではなかろうか。『First Love』や『Flavor Of Life』、『Prisoner Of Love』などと並べて扱われるような。あれだよ、コンサートでイントロが流れただけで観客席から悲鳴が上がるヤツ。なんかそんな雰囲気になってきてるんじゃないの。

確かに、楽曲自体の素晴らしさと映像のクォリティの掛け算として考えれば、宇多田ヒカル名義でリリースしてきたあらゆる作品・創作物の中でもマイルストーンと呼べるものになったとは思うが、物足りない事にこのミュージック・ビデオのフィジカルが存在しない。本来であれば『traveling』や『桜流し』のようにDVDシングルをリリースして然るべきだろう。いや今ならBlu-rayシングルになるのかな。兎に角、配信でしか観れない触れられないというのは何となく心許ないというか、この超特大ヒットを祝う上でなんか格好が付かない。乾杯の音頭をとる時にみんながグラスを手に持ってないというか。別に何も飲み干さなくても慶事を祝う事はできるけれど、こう、カタチってもんがあるじゃないのさ。何か手元に残るカタチでこの『One Last Kiss』の大ヒットを祝えるような、そんな企画が将来実施される事を望みたい。まぁあれだ、あんまりやりそうじゃないけど、次のアルバムに『Time』なんかも含めたミュージック・ビデオDVDを初回特典で付けるとかよね。でもそれをすると通常盤とBlu-ray盤と…って増えていっちゃうからねぇ。思案のしどころだわ。取り敢えず兎に角、『One Last Kiss』YouTube、1000万回再生おめでとうございます☆ 暫くは毎日観る事になるでしょう。どうにもこればっかりは、仕方の無いことでございますよっと。