無意識日記々

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桜壱美

『Beautiful World』をライブで歌うにあたってどんなライブ・バージョンを構築するかというのは興味をそそられる点だが、それについて考える時にはまずコンサートにおける曲順についても考えなくてはならない。

曲順とアレンジは切っても切れない関係にある。『Laughter In The Dark Tour 2018』で『COLORS』がサビから始まったのは前曲からメドレー&シームレスで繋げていたから可能だった訳でな。ああいう事も踏まえた上でアレンジは考えないといけない。

それと、曲順に関してはヒカルのサービス精神というのもあってなぁ。ファンが考える「宇多田さん、そこのところはどうなんすか?」という気になる点に関して真正面から答えてくれるところがあるのだヒカルは。

『WILD LIFE』ではその開催の三年前に超特大ヒット(一時的にダウンロード世界一を記録したのだから誇張ではない)した『Flavor Of Life (Ballad Version)』の初披露ということで『First Love』以来の宇多田バラードの代表曲としてそこでの二曲の位置づけって本人の中ではどんな感じなの?という疑問が湧く中、『First Love』の次に『Flavor Of Life』を歌うことで二曲の関係性についてハッキリと答えを出した。時を経た大ヒットに誇りを持っている、と。

同じように『Laughter In The Dark Tour 2018』でも『初恋』という『First Love』を意識させる新曲、しかもアルバムタイトルトラックを初披露するということで二曲の立ち位置を問う声がある中、ここでも『First Love』の直後に『初恋』を歌って聴衆にその成長進化ぶりをまざまざと見せつけた。

いやほんと、サービス精神旺盛なんですよ。

となると次のツアーでこういう「ファンの期待や疑問や気になる点に答える」サービス精神を発揮するるならば、「エヴァンゲリオン新劇場版」が完結した今、その主題歌たちをどう歌うかについての答えを出さなくてはならない。いやそこは本来アーティストのワガママを通してもいいとこなんだけど、ヒカルはあれだけ突出した才能があっても聴衆を顧客として尊重する。いやまぁ「期待には応える」ってだけなんですが、それが恐ろしく難しいことでね。こう全曲大絶賛ではわかりにくいかもしれないけれど。

なれば序破Q:ⅠⅠそれぞれの主題歌、

『Beautiful World』

『Beautiful World (PLANiTb Acoustica Mix) 』

桜流し

『One Last Kiss』

『Beautiful World (Da Capo Version) 』

の5曲についてもライブで何らかの答えを返したいところ。そして、『Beautiful World』シリーズはなんとかして一曲に纏めないといけない。ボヘサマの『First Love -John Luongo Remix』みたいに同じ曲を違うバージョンでもう一度、というのは名曲が溢れだしているベテランアーティストとなった今のヒカルには無理な相談だ。

ということで

『Beautiful World』(何らかのライブバージョン)

桜流し

『One Last Kiss』

の三曲をどうフィーチャーするかという話になる。

この日記では散々「『桜流し』から『Beautiful World』に流れたら悶絶する」と繰り返してきた。その感想は今でも変わらないが、試しに『桜流し』から『One Last Kiss』への流れを聴いてみるとこれもまた素晴らしい! 何しろQのラストを飾った『桜流し』からシンエヴァと同型の構成を持った『One Last Kiss』という流れなのだからまるで映画の連なりを追体験するかのようでな。ここから更に『Beautiful World (Da Capo Version)』に繋ぐと鉄壁だ。

桜流し』〜

『One Last Kiss』〜

『Beautiful World (Da Capo Version)』

この三曲をこの順で立て続けに演奏する、というのがライブコンサートでの「新劇場版パート」への模範解答となるだろう。まずはこれが基本で、そこから肉付けを考えていきたいが……次回に続くかどうかはまたその時の気分次第で、ね。