無意識日記々

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To Your Dignity

不滅のあなたへ」はdアニメストアウィークリーで第9位。事前の印象より高順位なのはやっぱり宇多田ヒカル効果なのでは言ってしまうと手前味噌になるんだろうか。いや私ゃ別に手前じゃござんせんが。なおウィークリー1位2位は「転スラ日記」と「スライム倒して300年」。あたしが前から推してる二作品が綺麗にワンツーを飾ってくれました。異世界日常系大好物でスマン。それはさておき。

不滅のあなたへ」は海外での人気が凄い。日本の文化とかローカルな話でなく生とは死とはという根源的なテーマを無国籍風な舞台で描いている為多くの国の人々にとって取っ付きやすいのかもしれない。この中でヒカルの日本語曲がどこまで浸透するかも注目かな。英語バージョンあったらいいのにねぇ。このメロディ遣いだと多分一音も変えずに英語歌詞載せられるんじゃないかな。寧ろ2番の歌詞が全部英語でもいいくらい。それはないか。

原作コミックス既読組としてはまたしてもヒカルが新劇エヴァ同様「作品の先」まで見通して歌詞を書いてる予感が止まらない。『PINK BLOOD』に合わせた展開を今後大今良時氏が描く可能性もある。まぁアニメとして最初から作られているエヴァと違ってこちらは漫画だから音楽ありきというのも少し違うのだけれど、そうなったらそれで別にいいよね。

これでアニメとのタイアップの磐石さは確認された。今週以降「不滅のあなたへ」のランキングが上がっていくかどうか。今の物語のペースならなんとか第3話まで観て貰えれば継続視聴者が確保できると思うのだけれど。第1話は暗くて地味だし、第2話は設定の説明と人物紹介だもんね。まぁネタバレしちゃいそうなのであんまり触れないようにしようっと。

こうなってくると気になるのは“ポップ・ソングとしての”『PINK BLOOD』だ。果たして、どんな受け容れられ方をするのやら。つい先月まで宇多田ヒカル界隈は『One Last Kiss』の特大ヒットに湧いていた訳で、それに続くシングル曲というのがどういう注目度になるのか。ヒカルくらい知名度が高く評価が確立されていると楽曲ごとに「それはそれ。これはこれ。」となりそうなので、例えば『One Last Kiss』の勢いに乗って、みたいな事にはなりづらいかもしれない。となると、あとはアニメとの高い親和性が「アニメ専用」と受け止められて流行歌として扱われなくなるおそれも考えないといけないか。

あたしからみると、『PINK BLOOD』にはダブル・タイアップがついてもいいような気もしているのだがどうでしょうね。ティザー映像のオフィーリア・オマージュは、「不滅のあなたへ」のニナンナの風景なんかとも重なるかもしれない一方で、それこそ『人魚』のように美術館等のアート方面のタイアップもあったりするのかなとも思わせる。まぁまさかあの6秒のあと数々の名画のパロディを繰り広げて……みたいなことにはならないだろうけど(だとしたらモナ・リザを期待されてしまうタイミングですわね)、今のヒカルの美しさなら如何様にも演出できる。どこに出しても成立するだろう。出来ればアニメ業界と全く被らない世界に向けても発信できるタイアップがいいんだけど、何かないかなぁ。いやまぁ、オープニング・アニメーションとの見事な融合を見せられた直後なので「もうこのまま「不滅のあなたへ」の歌として認知され切ってもいいかな……」という感情もなくはないのだが、なんとなくエヴァからの流れでそうなってしまうとアニメづきすぎてて今後梶さんがプロモーションで苦労しねーかなと。余計なお世話ですかね。

しかし、ティザー映像が6秒こっきりだったのが、ノンクレジットオープニングの公開を音源アップロードの初弾にする為だったとすると、そろそろより長めのティザー映像に切り替えてくるかもしれず、相変わらず毎日スタッフからの更新情報に目が離せませんぞこりゃ。とはいえ「あの時点では本気でまだ6秒しか編集できてなかった」説もあったりするので、そこらへんはのんびり楽しみに待っておきますかな。こうもタイアップが上手く行って曲の出来も素晴らしいと、気持ちに余裕が出てきますわねぇ。……何のフラグになるんだこれは……(笑)