無意識日記々

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OLKMV3000万回目前

『One Last Kiss』MVのYouTube再生回数が2900万回を超えた。一両日中には3000万回を超えてくるだろう。勿論当初の爆発力に較べればペースは落ち着いてきてはいるものの、ここまで極めて順調に再生回数を伸ばしている。Utada Hikaru オフィシャルYouTube各動画の再生回数は過去一度リセットされているので単純な比較は出来ないけれど、このままいけば歴代最高アクセスになるかもしれない。『First Love』を超えるのか『One Last Kiss』よ…。

フィジカルの方もオリコン4/24付デイリーでEPが第1位、moraアニソンランキングでも6週連続?1位独走中だそうな。3月9日発売で今4月下旬。かなりのロングセラー。まだ更に売れそうだ。

この好評は映画の話題性、楽曲の出来、そもそもの宇多田ヒカルに対する潜在的な大ヒット願望など様々な要因が重なったお陰だろうが、やはりサウンドが“今に馴染んでいる”というのは大きそうだ。オールドファンからすればヒカルの歌声と変わらない歌詞のテーマがあれば耳馴染みはいいし、若い人たちにはA.G.Cookによる現代的なプロダクションが同世代感覚としてよく馴染んでいるのかもしれない。

具体的な音作りはわからなくても、雰囲気としてその世代の音というのはあるもので、例えばそれはスネアのリバーブだったりシンセの解像度だったりダイナミック・レンジのとり方だったりとこれまた様々なのだけれど、そういう空気感をしっかり捉えて躊躇わなかったのも大きいだろう。これは、最近の共同プロデューサーである小袋成彬が最新のサウンドに対して常にアンテナを張るタイプだというのも大きそうだ。ヒカルも「私は彼のようにはディグらないので」と言っていただけに、そこのところはかなり彼を「アテにしている」とみる。

あとは、昨日から始まった三度目の緊急事態宣言の影響が気になる。今回は人出(人流って言葉使ってたかな)そのものの抑制を目的に飲食店のみならず大型商業施設も対象になったとかで軒並み映画館がゴールデンウィーク中の休業を強いられる事になっているとかなんとか。よくニュースを読んでいないのだけど、これが少なくとも5月11日まで続くようなので、ゴールデンウィーク期間の映画館の盛況からの主題歌への注目、という当初アテにしていた需要がゴッソリ無くなってしまう恐れも出てきたんかな。そうだとするとなんだか残念だが、新しいインド由来の変異株やブラジル由来の変異株はイギリス由来の変異株より更に強力だったりするようなので、先手を打ってきたということか。あとは、この一年で失われた信用に基づいた反発的行動の割合がどれくらいに見積もられているかが今後の情勢を左右する、というところ。感染症対策は最早混迷を極めているので、成功も失敗も評価は困難だろう。

この、娯楽産業にも大きな影響を与える宣言効果が、今後のリリースデイトに響かないかというのが目下の懸念となる。四月スタートのアニメなら五月下旬に主題歌リリースやろがい、と思っていたけど一〜二週間ズレ込むかもね。推移を見守りたい。