無意識日記々

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嵐の前の静けさを味わう夜

嗚呼、週明けから怒涛になるかもしれないのか。明けて火曜日の夜には『PINK BLOOD』のプレミア公開だからな。それと前後して6月のインスタライブの日程が発表になるかもしれない。ふむ、明らかにてんやわんや。ゆっくりしてられるのも今週、或いは来週月曜日までかな? Tシャツプレゼントの締切も近いんだったな〜当選者発表をどんな新情報と絡めてくるのやら。

自分語りをさせて貰えれば、今年は、私が今まで生きてきた中で最も新譜の充実している年だ。自分の中でプライオリティの高いミュージシャンやバンドたちが悉くニューアルバムを出してきていて、それらが押し並べてクオリティが高い。もしかしたら一生のうちでこれがピークなんじゃないかと思うくらい。いいのか本当に。そんな今の悩みは、それぞれの新作を聴き込んでる時間が足りないということ。まぁ、TRANSATLANTICが60分と90分の二枚同時発売、LIQUID TENSION EXPERIMENTが二枚組二時間のニューアルバムだったので、この二作を聴くだけで四時間半要るんだからそりゃ時間も足りなくなるわな。しかも一回や二回聴いた程度では構成が把握出来ない程中身が凝っててなぁ。映画なら一度観てストーリーが把握出来ればまぁいいか、と思えるんだけど音楽って色んな疑問が氷解し切った時点で初めてやっと素直に楽しめるとこあるからさー。なんとかそこまでもっていきたいのよね。

という訳で、前回、前々回の日記のように拙速だと謗られる事も気にせず未だ全貌が明らかになっていない『PINK BLOOD』の歌詞の来し方行く末を占っていったりしている訳だ。この勢いでヒカルが年内にニューアルバムなんて出されたら全く何も消化し切れないからなっ! あたし2002年の3rdアルバム『DEEP RIVER』を12曲全曲通して一気に聴けるようになるまで半年掛かったのだが(凄く雰囲気の重いアルバムだったので1曲ずつ聴いてたのだ)、なんか次のアルバムってそれに近い事が起こりそうな気がしててな……凄い重量感というかスケール感というか。実際現時点で『Face My Fears』『Time』『誰にも言わない』『One Last Kiss』〜『Beautiful World (Da Capo Version)』っていう流れを連続で聴くとなんかもうそれで満腹というか。150分とか118分とかの作品と日々格闘しているある意味“鍛えられた”私のような人間が、たった4,5曲の濃度と密度に辟易させられるのだ。なんなんだコイツ? お前だよお前、宇多田ヒカルだよっ!

勿論、ヒカルはPop Artistなんだからその気になれば気楽に気軽に聴き流せる曲を書いてくれている。ヒット曲ってそういうものだ。だけど、そうやって聴き流す事なしにひとたび歌と真正面から向き合ってみると、そこに背負われた歴史の長さと広さと濃さみたいなものが見えてきちゃってもうなんていうかあなた本当に何してくれてんの人生何回目なのよとこの22年間ずっと言ってきた事をまた言う羽目になっていくのだ。有り得ない程凄い。ニューアルバムにはそんな予感が漂っている。

きっと世間的にも『One Last Kiss』の特大ヒットを追い風にした大注目の新作という事になるんだろうから、嗚呼、何ていうんだろ、久々に「事件」になるんでないの。アルバム発売が。それに向けて、まだまだその世界観に分け入っていかなきゃですわ。でも今夜はちょっと小休止。疲労回復しなきゃなのですっ。