無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

一寸先は闇で二寸先も

毎日五輪報道が盛んな中、それ以上に感染症禍の報道が続いている。昨年初頭にウィルスの存在が大々的に報告されて以来最大の医療危機が迫っているという話。変異株が従来株より感染力が強い為と。

……なんていう出だしを置いておけば、後から読み直した時に日記として機能するので有用。それじゃ“無意識”日記じゃねーじゃねーかとも思うけども、意識して書いておかないと案外その時に前提になり過ぎてる事だとわざわざ触れなかったりするからね。

で。お陰でワクチンの接種回数が2回から3回に推移するかもなので、となると3回目はかなりの人が来年になるから、仮に来年全国ツアーを計画してる人が居たら現況気が気でないだろうな。いや勿論、まずは目の前の事態に対応して、自分や周りの人達が大丈夫なようにしないといけないのですが、全国ツアーってやるとなったら一大事業だからね。失敗すると事務所畳まないといけなくなったりするし。いろんな人の生活がかかってる。どの仕事もまぁそうだけども。

例えば。英国のキング・クリムゾンが今年の11月12月に来日公演を行う事になっている。が、伊藤政則が言うには「ダメ元」での発表なのだと。やれるかやれないかでいえば多分無理だろうが、兎に角プロジェクトを動かして様子をみるしかないのだと。やらないと言えば100%やれないが、やると言ったらやれる確率は0%ではなくなる、という。ハナからキャンセル覚悟で動いているという事のようだ。

よっぽど会社としての体力がないとそんな真似は出来ないと思うが、でも結局はやってみるしかないのだろう。昨年の時点では変異株の話題なんてごく僅かしかみられなかったが今は主要な関心事だ。ほんの数ヶ月先の事も全くわからない今の世界情勢で、新しい曲を世に出したり、新しいプロジェクトを発表したりするのは、その打ち出すメッセージに細心の注意を払わないといけない。巷間を逆撫でするような歌なんて歌えない。

幸い、と言っていいのかどうか、日本の商業音楽は、米国に較べれば社会的なメッセージ性は打ち出さなくても構わない空気感が主流だ。お陰で映画やアニメなど虚構との親和性の強い作品で押し切れる。

だが、宇多田ヒカルがニューアルバムをリリースするとかツアーを展開するとか言い出したら、どう受け取られるのだろうね。全く意図していない解釈を施されるかもわからないし、なかなかに怖い。

今の時期はスポーツ休暇かもしれない、と言ったが、同時に、世界的なパンデミックの状況を今一度精査している段階でもあるのかもしれない。今週は(来週以降もかな)救急車を呼んでもどこにも運ぶ所がない都道府県も多いようなので、皆様方、くれぐれも健康と安全にはご留意くださいませ。