週末に発表されたガンズの新曲がドリフの早口ことばみたいだったんで笑ってるとこ。なんでいきなりこれやねん。
しかし13年ぶりの新曲なのかいアクセル・ローズよ?? 随分と寡作だね。どれだけ優れた天才であろうとも、アウトプットを伝えてくれなければ我々はその天才性を享受できない訳で。だからコンスタントに活動して貰えるって本当に有り難い。
ヒカルが今でもこうやって活動してくれているのは息子様の存在が大きいのだけれど、彼ももう6歳か。かなり分別も育ってくるような。今後ヒカルの活動が更に活発化するかマイルドになるかは彼の志向にかかっている、かもしれない。
彼が「寂しいからおうちにいて欲しい」と言うか、「歌って欲しい」と言うかで全てが全く変わる。自分の一言が日本のレコード会社やらショップやらリスナーやらに多大な影響を及ぼすだなんてことはつゆ知らず、彼は自分の願望をヒカルに伝えるだろう。勿論、無碍には出来ん。
なんというか、それが面白い、それでいいとも思うのよね。一人の音楽家として確固たる意志で活動を継続していってくれるのも当然嬉しいのだけれど、殆ど運任せみたいな展開もそれはそれで悪くない。そんな中で疲れたり違和感を感じたりしたらその時に立ち止まって考えればいい。
『サイコロ振って出た数進め
終わりの見えない道だって
後悔なんて着こなすだけ
思い出に変わるその日まで
サイコロ振って一回休め
周りは気にしないでOK
王座になんて座ってらんねぇ
自分で選んだ椅子じゃなきゃダメ』
っていう『PINK BLOOD』の最後の歌詞は、そういったことも歌っているのかなと思い。サイコロって運を天に任せるって意味だろうし、それによって自分の行動を決めるのってなんだか自暴自棄とすら思われるのかもしれないけれど、そういう物事の決め方の妙みたいな事を歌っているんだと捉えると、いやこれほんとじんわり効いてくる。年の功って言っていい?(笑)
フルコーラスで最初に聴いた時『一回休め』には吃驚したよね。確かにスゴロクでは常套なんだけど、要は「進んだら休む」ということで、セットで捉えましょうと。進んで休む押し引きがヒカルの優しさを報せてくれるこの感じよな。勇ましさやかっこよさを出す「進め」のパートと、柔らかに微笑んでくれる「休め」のパート。メロディーもアレンジも殆ど変わらないのに、言葉の選び方とほんのちょっとの歌い方の違いで感情の流れをドラマティックに作り出すこの手腕、やっぱり惚れ惚れしますよね。息子様よ、あんたの母ちゃんやっぱり凄い音楽家だわ。