無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

『Find Love』の次の曲の話

あぁ、今夜は「不滅のあなたへ」の放送はもう無いんだな。最終話というには余りに途中なとこだったけど、来秋から続きならどこかで再放送か総集編の放送が欲しいとこかもね。ひとまず一年待ちますか。

一昨日久々にアルバム『初恋』を全曲通して聴いた。普段は一曲ずつセレクトする事が多く、特に『Good Night』の再生回数が多い。ご想像通り、寝る前に鳴らすからなんだけど。次作は『Good Morning』って曲作ってくんないかな。それはさておき。

あとは、アルバム半分ずつを聴く機会がやたら多い。アナログレコードのA面B面感覚というか。いや、二枚組の一枚目と二枚目か。どうにも、アルバム全体のスケールが大きくて、半分聴いただけで満足しちゃうみたいなとこがあって。自分の中でアルバム『初恋』は、感覚的には二枚組なのだ。

作風がたおやかで優美だというのも大きい。全体的にゆったりしていて、歌を聞かせる作風に寄っていて。いや勿論『Too Proud』みたいな実験的な作風もあって、ヒカルはこれがフェイバリットなんだけども、あクマで、全体としてひとつの作品として鑑賞した時に、過去の作品と較べて、そういう印象だなと。だから、アルバムの感覚的な「サイズ感」が普段の二倍くらいになってるとこある。

で。アルバム『初恋』という作品、こうして聴いてみると、あらためて、とんでもなく、そして、おしなべて質が高い。この次にオリジナル・アルバムをリリースするのは大変だな……とやっぱり思うのだが、既に『Face My Fears 』『Time』『誰にも言わない』『One Last Kiss』『PINK BLOOD』『Find Love』と、アルバムの恐らく半分の楽曲が世に出ていて、これらを続けて聴くだけで降参状態に陥れる。なんという大丈夫さ。凄い人だ全くもう。

こうして最近の6曲を並べてみると、じっくりゆったり歌を聞かせてくれた『初恋』アルバムとはまるで異なる作品が登場しそうな気がしてくる。そして、6曲リリースして1曲もバラードと呼ばれる曲が無いというのも珍しい。『Face My Fears 』と『誰にも言わない』はアレンジ次第でバラードにならなくもないけど。

こういうのって、『Addicted To You』『Wait & See〜リスク』『For You/タイム・リミット』『Can You Keep A Secret?』というミッド〜アップテンポなシングルが続いた『Distance』前の時期、1999年11月〜2001年2月の頃以来だろうか。しかしこの時は2000年4月の『Wait & See〜リスク』がミニアルバム仕様で、『はやとちり』と『Fly Me To The Moon(In Other Words)』という2曲のスロウナンバーが収録されていたから、バラード不足という感じでもなかったかな。

それ以外の時期は、『SAKURAドロップス』『誰かの願いが叶うころ』『Flavor Of Life - Ballad Version -』『Come Back To Me』『Can't Wait 'Til Christmas』『花束を君に真夏の通り雨』『初恋』といったバラードの名曲たちがアルバム発売前にリリースされて人気を博していた。『First Love』はアルバム後のシングル・カットだけど、あれはアルバム発売前にシングル発売二枚しかなかったかんね。『EXODUS』はそもそもアルバムにオーソドックスなパラードソングがなかった。

そういった過去の事例を踏まえると、このあと『Find Love』の次、つまりアルバム発売直前にリリースされる楽曲は、バラード・タイプになっていてもおかしくはないかな、という推論も出来るのだが果たしてどうだろうか。(いや、そりゃ、まずはとっとと『Find Love』をリリースしてもらわないかんのですけど。)

やはりここは、前作でみせつけたヒカルの恐るべき歌唱力で圧倒するターンがそろそろ来てくれてもいいんじゃないかなと、そんなことを思うのでした。そろそろ月見の季節ですねぇ。