無意識日記々

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アルバムにおさめられる「スパン」の話

その昔、収録曲同士のリリース間隔が最も長いアルバムは『ULTRA BLUE』だった。2003年1月29日に『COLORS』がリリースされ、アルバム本体の発売日は2006年6月14日だった。3年と4ヶ月余りのスパンで収録楽曲がリリースされていたことになる。それを反映してか『ULTRA BLUE』は最も“カラフルな”或いは“多彩な”アルバムとなっていた。

とはいえ、これはやや例外的で。というのも、その間にUTADA名義で『EXODUS』をリリースしているからだ(2004/9/8)。その半年前(2004/3/31)に『Single Collection Vol.1』が発売されていて、『COLORS』の“アルバム”収録自体はこちらが初だった。『ULTRA BLUE』には、“あらためて”収録された感じだったわね。

その記録を更新したのが2016年の『Fantôme』で、2012年の『桜流し』のリリースからアルバム発売まで3年と10ヶ月を要した。勿論こちらは皆さんご存知の通りヒカルが人間活動中に特別にリリースした楽曲だったからで、『COLORS』以上に例外的なケースだったといえるだろう。

今。『Face My Fears』のリリースから2年と7ヶ月余りが経過している。これから仮にアルバムをリリースするという話になったとして最速でも年末辺りになるだろうから、それだけでも「凡そ3年」と言われるスパンになりそうだ。これは、間に別名義での活動や人間活動などを挟まない「例外的でない」状況では、過去最長となるだろう。年内に発売されなければもっと長くなるな。

そうなると、次のアルバムは『ULTRA BLUE』以上に多彩で起伏に富んだ作品になるかもしれない。ヒカル自身が今も日々成長を続けているから、それが反映されるとなると様々な要素が幾らか変化していく様子が捉えられていたりもするかも。そこらへんのことを次回にもうちょっとだけ考えてみよっかな。