無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

テンツーセンツーイツカナマダカナ

最近どころかずっともうそうなのだが、ヒカルがインタビューで何と答えたのかがサッパリ覚えられない。記憶力が皆無というのもあるのだが、普段から「ヒカルならこのテーマについてならこう考えているだろう」というのをシミュレートし過ぎていて、どこまでが実際のヒカルの発言でどこまでが自分の妄想に過ぎないのかよくわからなくなっているのが原因だ。同人誌を読み過ぎて公式のストーリーと二次創作のストーリーの境目が曖昧になるのと似ているかもしれない。飛影と蔵馬はそんな関係じゃないよっ!?(また古風なとこ持ってくるねアナタ)

なので、ウェブで逐一ヒカルの発言が確認できる状況というのは本当に有難い。言ってる内容はもうなんというか常に頷くしかないというか異論を唱える気など全く起こらないケースが99%な為(残りの1%にはここで沢山食いついてきましたが)実を言うと内容については読みながらほとんどスルーしている。まぁだから記憶に残らないのだけど、なのでここで肝心なのは、「実際にそう言った事があるかどうか」になる訳だ。

新規な発想、思いもよらない着眼点、といった所はやはり天才ならではのものがあり、そういうのは事前には全くシミュレートできない。『神様ひとりぼっち だから救える』とかよくそんなフレーズ出てくるなとかね。だが、ひとたびこうやって現実にカタチにしてくれれば、その内容に異論を唱える気は全く起こらない。謙る気は全く無いが「仰る通りで御座います」と平伏すしかないのです。毎度々々。

昨夜、『PINK BLOOD』リリース時のインタビューを担当されたつやちゃんさんがこの日記を読んでくれたということで私ウキウキ喜んでいたのだけど、ああいうインタビューがいいんですよ。何って、長い。沢山喋っている。ヒカルが。それだけ「実際に言った事」が増えるのだ。当たり前過ぎる程に当たり前だが、宇多田ヒカルは何喋っても面白いんだから量ってのは価値が高い。その為には、ヒカルがそれだけ喋りたくなるほど引き出せるのインタビューアの手腕が必要なわけだ。そこをクリアしてくれるってな相当手練なインタビューアさんなのですよ。

そしてそれがこうやってずっとウェブでアクセスできるというのが本当に有難い。まぁあたしゃ頻繁に読み返すんで結局ローカルに保存しちゃいましたけども。

インタビューというのは、どうしても各媒体に散らばってしまうので、公式側で纏めるというのも難しいかもしれない。が、もう最初の10年間のインタビューを網羅した『点』のリリースから12年が経っている。いや勿論その間に6年半のインターバルはあるのだけれど。でも、少しづつ『点2』のリリースも考え始めていいんじゃないかなと。そして出来るなら、次こそは電子書籍版で出して欲しいなと。『線』の方は今でも公式の『Message from Hikki』の方で内容は確認できるのであちらの醍醐味は「紙の本で読める事」の方にあったのだが、『点』の方は紙の本で読む楽しさと共に、電子書籍版でアクセシビリティを高めて貰えたらいいなぁと常々思っていた。『点』『線』共に流通が特殊だった為再版は難しいかもしれないが、次はもひとつ工夫して、長く利用できる形態を検討して欲しいものだ。

そしてそれが実現する為にはこれからもう数年、良質なインタビューが連なっていくことがやっぱり必要。つやちゃんさんをはじめとしたインタビューアの皆さんにかけたい期待はとても高いのでした。