無意識日記々

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『Passion ~opening version~』について。

前回キンハ企画盤について「実現する見込みは殆ど無い」と日記を締め括ったけど、理由は単純で、宇多田ヒカル所属のレコード会社とキングダムハーツサウンドトラックをリリースしているレコード会社が異なるからだ。こればっかりはもうねぇ。庵野秀明も随分その点では苦労した、というツイートが昨日流れてきてたな。

https://twitter.com/hitasuraeiga/status/1445420861515702272

なんだかんだで競合他社なので、こういった越境企画はそう簡単にはいかないようだ。

なので、前回並べ立てたトラックのうち、現実的にEPICSONYから企画盤を出すならオーケストラ等を差し引いた全20曲になる、のかな?

しかし、その中でも、前回チラッと触れた通り、『Passion ~opening version~』の扱いが注目となる。もともとただの『Passion』として『ULTRA BLUE』に収録されていたのはシングル発売時には『Passion ~single version~』として発表されたトラックだった。opening versionはそのsingle versionから最後のヴォーカルパート(『ずっと前に好きだった人〜』以降)を削って、中間部に『I need more affection than you know』の逆回転させたパートを挟み込んだトラックとなっている。

そのopening versionは今もって宇多田ヒカルの所属レコード会社、つまりEMI〜Universal〜EPICSONYからリリースされたことがない。「キングダムハーツ1」のオリジナル・サウンドトラック・アルバムに収録されたっきりだ。なかなかそれだけの為に2枚組CDを買う気にならない、そもそもどこにも見当たらない、という人も多いだろうなぁ。

なので来年EPICSONY側からキングダムハーツ20周年を御祝いする企画盤をリリースするなら晴れてこの『Passion ~opening version~』をフィーチャーして欲しい、というファンは多いかもしれない。何しろ、スタジオ・バージョンのリリースはそんな感じなのに、ライブコンサートDVD/BluRay&ストリーミング配信で見られる『Passion』には尽くそのopening versionの『I need more affection than you know』逆回転パートが演奏されるから、部分的には結構もう慣れ親しんじゃってるのだ。ライブでの『Passion』というのは変幻自在千変万化で、『UTADA UNITED 2006』での曲の始まり方は『Passion ~after the battle~』に近いアレンジだし(こちらは『Passion』のシングル盤とキンハサントラに収録されているゲームにとっての“ending version"にあたる)、『In The Flesh 2010』ではその『I need〜』パートをフィーチャーした上『Passion』の英語版である『Sanctuary』とワンコーラスずつ分け合っている。なので、opening versionに関しては途切れ途切れになら知っているけれどちゃんと聴いたことはない、という人が少なからずなのだ。そういう人たちに気持ちの区切りを付けるためにも(?)、なんとか宇多田ヒカル名義での発表を期待したい訳なのでしたとさ。