無意識日記々

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最優秀エンジニア賞2021

一昨日のJ-WAVEスペシャル番組「MUSIC FUN! AWARD 2021」において「Best of mix 最優秀エンジニア賞」部門を『One Last Kiss』が受賞したそうな。あなめでたや。

https://twitter.com/jwave_2019/status/1463088464845438982

要はいろんな角度から今年話題になった楽曲を振り返るという番組だが(AdoさんとかAwsome City Clubとかね)、その中でも『One Last Kiss』のサウンドプロダクションは際立っていたのだろう。

そもそもヒカルさんの曲って日本のチャートの中だと浮いてるというか沈んでるというか兎に角異質なのよね。これがUKチャートとかだと違和感無さそうなんだけど、歌詞が日本語なのだから日本市場がメインにはなる訳で、故にプロ野球で言えばデイブ・スペクター並みに日本語の達者な助っ人外国人選手みたいな立ち位置に感じられる。なので代表としてエンジニアのスティーヴ・フィッツモーリスにインタビューしたというのもとてもしっくりきたり。

とはいうものの夜18時からという浅い時間帯の番組なのでそんな事情もわからずマイペースで語るフィッツモーリス氏のコメントをどう扱ったものかという空気だった(私ゃ後からradikoで聴いた)。まぁそうなるよね致し方なし。だったら彼の英語のコメントをフル尺で流してくれればこちらでと思ったが浅い時間帯ほど英語インタビューは英語部分そこそこで日本語訳に切り替えないとチャンネル変えられちゃうんだったな…。

ひとまず、聴き取れた所から感想を言えば、フィッツモーリス氏ってば随分とヒカルとの仕事に慣れてるんだなぁと。だからなのか関係ないのか、常により新しく挑戦しがいのあるサウンドに仕上がっているのかなと。遠慮がちなお仕事というより、次はどうやってやろうかという気概を感じましたわ。

恐らくフィッツモーリス氏は次のアルバムの楽曲でもエンジニアリングを担当してくれているだろうから、彼の今のコメントから今後の方向性を推察することも出来そうだ。時代の流れ的には、例えばSONYの360RであったりAppleドルビーアトモスであったりと、より直接的に空間的なミックスを要請される場面が増えている。ならば今後はそういったデバイス向けのミックスや、ホームシアター向けのミックスなど多種の仕事が増えてもいいのではないかと思うのだがヒカルさん今まで5.1chとかのサウンドにあんまり手ぇ出してこなかったのよね。なので、リリースがあるかどうかはわからない、かな。

差し当たっては、しかし、来春に「収録ライブ配信」があるそうなので、そこで新奇なサウンドプロダクションがあるかどうかに注目だ。収録ライブというのがどういう形態なのか判明していないのでそれがフィッツモーリス氏の仕事の範疇になるか否かからして未知数だが、例えば映画館で単館上映するとかになったら結構なサウンドプロダクションが要求されるだろう。そこらへん、ちょいと楽しみにしておきますか。