無意識日記々

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ライブも観たし、ラジオも聴いた。

ライブも観たし、ラジオも聴いた。

LSAS2022は日曜まで観れるしライナーボイスはまだ関東と東海で放送があっただけだし、それぞれ23日24日までネタバレ回避しようかなと一瞬思ったんだが、無理! そもそもあたしゃ嘘を吐くのが下手というか、黙る以外に方法を知らないので、どうしたって文章の端々から滲み出ちゃうもんね色々と。なので無意識日記は特に何の隠し立てもなく参ります。

昨日は遅くなったので皆さんとは逆にラジオを聴いてからライブを観たんだけど、結果的にこの順序でよかったのかもしれない。観終わった後に呆気にとられていたからね。なんなのあのラストの選曲は! ニューアルバムのプロモーションの一環としてのスタジオライブだったというのに、よりによって『About Me』!? 2004年の(18年も前の!)『EXODUS』のラストにちょこんと座ってるあの曲が!?

勝手な自分の決めつけだが、この曲は『嵐の女神』の次くらいにライブで聴くのは難しい曲だろうと思っていた。何しろ歌詞が「プロポーズしてくれるんならその前におぬしに言っておきたいことがある」という、さだまさしの関白宣言の逆バージョンなのだから。カカア天下宣言?

御存知の通り、この曲が発表された2004年時点ではまだヒカルは1回目の結婚の最中であり、ある意味蜜月期間の1曲であった訳だが、今やその結婚生活が終わった以上この歌をどんな顔をして歌えばいいのか全く分からなかったのだ。昨日までは。

それがしれっと普通に歌ってやがる。歌詞の意味とかいいの? 結構恥ずかしいこと歌ってるよ? でもこれが歌なのだろう。どんな過去も歌にしてしまえば過去になる(トートロジー寸前だな)。そうやって距離をとるために歌にしたという見方も出来るのだ。それがよくよくわかったよ。

しかし、だとしたら『嵐の女神』もいつかライブで歌う日が来るのだろうか? 宇多田ヒカルが正気を保ったまま『お母さんに会いたい』って舞台の上で1万人を目の前にして切々と? かなり難しいんじゃないだろうか。こっちもどんな顔をして聴けばいいかわからないよ。

しかし、取り敢えず、『About Me』を歌った事は一歩前進だろう。LSASの最後にヒカルがこのライブについて"Intimate"という形容を使ったのが印象に残った。「親密な」といった意味だが、時に性的なニュアンスも含むこの語句が示すのは、スタジオという場所が、ヒカルにとっては自宅以上に自分のプライベートな空間なのかもしれないという事だ。インスタライブでも『BADモード』のジャケ写でも惜しげも無くプライベートルームまで晒しておきながらそれかよ。もうスタジオに住めばいいじゃんという気もしなくもない。いやまぁパジャマでいたこともあるし既にそうなってるのか。

なので、もしかしたら実際のコンサート会場では『About Me』は歌わないのかもしれないし、スタジオライブでなら将来『嵐の女神』を歌うことがあるかもしれない。そういうことになる、のかな? 兎に角、昨夜のライブのいちばんのサプライズだった。いやまだちょっと信じられなくて頬をつねっております…。実際につねってみました。やっぱり痛いじゃん。