無意識日記々

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『このまま僕らの地面は乾かない』

『BADモード』がオリコンデイリーランキングで第4位だって。これは間違いなく「関ジャム 完全燃SHOW」効果だろう。恐るべし地上波テレビ番組の影響力。日曜深夜帯っていちばんテレビ観られてない時間帯だった筈なのに…今は違うの? 大谷翔平のサンデーデーゲーム(日本だと早朝)を観るためにみんな早寝しててますます観られなくなってるんじゃないの??

こういう注目されるタイミングで「親子で戦争について語り合い、当事者の人たち(難民の皆さん)と関わり合いつつある」という記事を方々で書いて貰えるというのを、好機と言うとなんか違う気がするが、ヒカルの願いや祈りの力が幾許か世間に伝わっていくようで、それは嬉しい…いや、これも、嬉しいって言うのなんか違うんだがね。

戦争についての話題は、斯様に底無しにどこまでも遣る瀬ない。何の昂揚感もなく、ただただただただウンザリ落胆させられるだけだ。かと言って、目を背けているのもまた無理で。ヒカルもずっと注視しているのだし。

私は骨の髄までメタラーな為歌詞のテーマとして戦争を取り上げる事には慣れている("Afraid To Shoot Strangers"という悲しくも美しい名曲もある)。でもヒカルが戦争をテーマにした歌を歌うことは滅多に無い。強いて言えば『誰かの願いが叶うころ』くらいだろうか。『このまま僕らの地面は乾かない』。今朝の絆創膏写真を見て、この歌詞を思い出した人もいるかもしれない。

そしてもう1曲戦争について歌ったかもしれない曲ってのが、よりによって『Kremlin Dusk』というタイトルなのが、なんとも難しい対応を迫られるのだ。我々リスナーが。(註:Kremlin/クレムリンとはソ連~ロシアの政府中枢の呼び名)

仮に、この気の滅入る侵略行為に終焉が来たならば、「クレムリンの黄昏」を意味するこのタイトルも無理なく響くのかもしれないが、今はまだ大々的に取り上げる気は起こらない。幾ら歌詞内容がどうだと説明しても、タイトル名のインパクトには敵わない。今のウェブで情報は正確に伝わらない。出来るだけ触れないのがいちばんだ。

というのが今の私の心積もりなので、本当に一刻も早く、この歌の歌詞について堂々と語り合える未来が現実になって欲しいなと祈らずにはいられない。私この歌大好きなので、暫定的とはいえ語ることを“封印”している今の状態は、心底嘆かわしいのです。嗚呼。