無意識日記々

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ライブで必ず歌う2曲、健在!?

でまぁヒカルさん、1曲目『Simple And Clean』の出だしで音外したんだよね。

普段のコンサートならなんてことないんだけど今回はフェス。しかも初出演。多くの「ライブで歌う宇多田ヒカルを知らないオーディエンス&リスナー」からしたら「どんなもんよ?」という感じで注目してたに違いなく。なので第一印象で転けた感じ。

普通のフェスだとこれほぼ致命傷なのよね。初めて観るアクトに対しては、あれなんですよ、大体フェスってステージが複数あるから出音が大したことないとみんな他のステージ観に行っちゃうんすよ。生配信してる場合でもチャンネル変えちゃうんスよ。なので、フェス初出場の人は大抵1曲目にキラーチューン持ってきてオーディエンスを引き留める所からステージが始まる。

そこをヒカルさん、しくじっちゃったのよね。まぁ、元々そんな最初っからフルスロットルなタイプでもないし、出だしが鬼門気味なのはMステの『Flavor Of Life』なんかを思い出してうただければ納得して貰えるだろうけど。

ところが、これ強運って言えるのかな、今回はその初出場が「88risingの一部」だったのよね。既に進行してるステージに途中参加した格好だった。オーディエンスからしたら、途中に「ん?こいつ音程怪しい?」っていう人が出て来ても、そこで退席する気にはならない。どうせ10分くらいで次の人に交代するしね。なので、ヒカルさんはそこから挽回の機会が与えられたようなもんだったの。

幸いと云うべきか、音が不安定だったのはその歌い出しの部分くらいで、それ以降はそつなくこなしていた。今回の選曲でいちばん生歌が難しいのが『Simple And Clean』だったこともあり、そこさえクリアしてしまえばこっちのもんだったのよね。いやはや、お陰様で(?)無事ステージを終えてくれましたな。恐らくだけど、最初音外して「こいつ歌下手?」と勘違いしそうになった人も「なんだ、結構よかったじゃん」って思ってくれたんじゃないかな。

以下セトリ。

1.Simple And Clean

2.First Love

3.Face My Fears

4.Automatic

以上4曲を約10分、なんとメドレーで歌ってくれました。持ち時間はそれくらいだろうなとは思っていたからいいんだが、だったら1曲か2曲だろうと曲目予想してたのにまさかのメドレーでしたよ。って、まさかっつってるけど、ヒカルさん、単独公演の『Laughter in the Dark Tour 2018』でですらメドレーやってんのよね。『traveling』から『COLORS』に繋ぐとき『COLORS』からワンコーラス削ってるんだからあれメドレー扱いなんすよ。自分の自由に出来るステージでも流れのために臆面なく曲を短く出来るんだから、フェスのゲストでメドレーするのなんて事前に予想できてもよかった。ぬかったわ。

ほんとここらへんのサービス精神旺盛なのよね。大御所感とか一切出さずに、オーディエンスの聴きたいだろう曲を遠慮なく歌う。だから『Automatic』と『First Love』は一度も外したことなかった。『Utada In The Flesh 2010』でも全公演歌った筈だし、『Natural Breeze』でも『Unplugged』でも歌っていた(よな?)。なんと今回、たった10分のフェス出演ですらその原則を貫き通したことになる。どこに行ってもそういうとこは変わらないのよねぇ。なのにちゃんと色んな変化にも柔軟に対応できて。いつでもどこでも優しい子だなと思いますよ、毎度の事ながら。はい。