無意識日記々

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ストアで観るムービーの小さな醍醐味

ポップアップストアでヒカルのムービーを見るもうひとつの小さな醍醐味は(矛盾した漢字だなw)、そこに実際に商品があることだ。

キャンペーンムービーは、"Trinity"のコンセプトを具象化したグラフィックをヒカルがそのまま連続的に身に着ける、身に纏う所が秀逸なのだが、そうやって具現化されたイヤリングやイヤーカフやブレスレットやなんやかんやが、大画面のヒカルの指先のすぐ外のガラスケースの中にあるのだ。これがなかなかに脳内を刺激してくれる。クリエイターの頭の中はこうやって現実に形を為して我々にその存在と価値を知らしめてくれるのだなと妙に実感する。家にカルティエがある人ならポップアップストアまで出掛ける必要はないけれど、無い人なら行ってみてその妙味を体現するのも悪くはないかもしれない。にしたって敷居は高いけど。

って、もっとも、敷居が高いとか気にしてるのはこっちの話ばっかりで、実際の店員さん(ていうの?)はどんな相手でもフレンドリーに礼儀正しく接してくれてるようなのでご心配なく。ドレスコードもないしね(んなもんあるかいな)。どこまでいっても自分の気分の話だ。

で、こういうのを体験すると、いよいよ『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の本ちゃんのミュージック・ビデオの存在不在が気になってくる。果たしてもう撮影されているのだろうか? それはカルティエトリニティの映像と地続きなのか、それとも全く関係ないものか?

目下の時点で『Find Love』&『キレイな人(Find Love)』のMVは存在していない。資生堂はインタビューも含めあれだけの動画を用意してくれていたが、宇多田ヒカル側のオフィシャルにあるのはLSASのライブ・バージョンだけである。シングル盤がリリースされた訳でも無いし、そもそもアルバムが出るまでフルコーラス聴けなかった。直近のヒカルのタイアップはそんな感じだ。『PINK BLOOD』も『君に夢中』も先行配信はされたが、フィジカルは出ずじまい。一方MVは制作された。『One Last Kiss』はCDはおろかアナログ盤が全世界展開で複数リリースされた。MVについては言わずもがな、人類史上最高傑作である。

楽曲によってまちまちだね。

『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』は、どの辺りの扱いになるだろうか? 音源自体はもうアルバム収録曲としてストリーミングされているからいいとして、リミックスは出るか、出るとしたら配信のみかCDやアナログ盤も出るのか、MVは制作されるのか。今の時点ではなんともよくわからないが、スタッフのツイートのタイミングや温度感からすると、余りそこまで深く携わってる感触がない。楽曲は提供しましたし撮影も立ち会いましたがそこまでですかね?みたいな距離感を感じる。自分たちの企画ではないような匂いが、今のところしているのだ。となるとMV無いんちゃうかという解釈になるけれど、そういう態度自体がミスリードということも十分有り得るのでそこらへんのところは警戒しておきたい。何れにせよあの美麗なヒカル様のご尊顔が2分こっきりの映像にしか収められていないとするとそれは紛う方無き宇宙規模の機会損失なので、出来れば、ラジオエディットサイズであってもミュージック・ビデオが制作されて現在リリースを待っているのを願わずにはいられない。うちのFFさんたちもあの後頭部に卒倒続出なので、その期待感に応えて欲しーなー。