無意識日記々

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黒い白鳥、という矛盾した呼び方。

昨日未明のインスタツイート。

@utadahikaru : A Three Black Swans event

https://twitter.com/utadahikaru/status/1576248817032527874

「3羽の黒い白鳥のイベント」…と書くとなんか意味がわからないが、イベント=事件なんで、「黒い白鳥が3羽一堂に会するだなんてちょっとした事件ですね!」くらいに捉えておけばまぁわかりやすい、かな?

どうにも意味深である。日本列島住民であれば、土曜の深夜に英語で象徴的な写真を投稿されたら何か意味があるのでは?と訝ってしまうのも仕方がないだろう。

しかし、これは流石に作為があるとは思えない。黒い白鳥が3羽集まるのは普通に珍しいからだ。なので、そういう観光スポットに行ったか、たまたま出会したかであって、何かのメッセージ性を汲み取るのは難しい。

それでも敢えて色々考えてみると。(いつもの悪い癖である。)

英語の“The Black Swan”は「通常では起こり得ないこと」を指す。日本語で言えば「白いカラス」みたいなものだ。たまに珍しいとニュースになってるアレですね。

固有名詞としての“The Black Swan”でまず思い出すのは思想家ニコラス・タレブの著作“The Black Swan”だろうか。2008年のリーマン・ショック後の一般思想的進展の中で一定の役割を果たした、経済と金融の領域に於ける所謂ベストセラーだわね。要は経済理論が数学的に洗練されていく中でのあれやこれやを著したもので、まぁうちら一般人にはあんまり関係の無い話。

次に思い出すのはナタリー・ポートマン2010年の主演映画「ブラック・スワン」だろうか。私は観てないのだけどアカデミー賞主演女優賞作品ということでこれも一定の知名度はあるわね。この作品は今敏の影響を指摘されているらしいが彼は『UTADA UNITED 2006』までヒカルのバンドのギタリストを勤めた今剛氏の弟だったりする。御縁としては遠過ぎるけど、クリエイティブの世界って広くて狭いよね。

という感じで俄には宇多田ヒカルと繋がりそうもない。もしこの1枚に意味を見出すとすれば寧ろ後ろの風景?の方かもしれない。何らかのロケ地である可能性はあるよね。嘗て中国の地でウマを走らせて撮影を行った『Passion』のように、なんらかのミュージック・ビデオの撮影風景の一コマで、たまたま黒い白鳥が3羽集まってパシャリ、ならメッセージとしてもわかりやすい。今後何らかの映像作品で答え合わせが出来るかもしれないね。だってついこないだ「水族館に行ってきました!」ってテレビで言ったと思ったらもうその時の様子を使ったビデオシングルをリリースしてきた人なんですよ。ほんと何がどうなるかわからないわ。