無意識日記々

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いちばん身近な観客

昨日は『Laughter in the Dark Tour 2018』スタート記念日。4年前になる。感染症禍がなかったら、もう既に再び全国ツアーしていただろうか?というifは今更言っても仕方がないが、あいてしまったインターバルは考えに入れるしかないですわね。

音楽を消費する大きなボリュームゾーンである中学高校が3年おきということもあって、4年以上のインターバルというのは世代の繋がりを途切れさせ易い。他方、宇多田ヒカル支持層というのは今も昔も20~30代の女性が最大多数で、それは非常に単純に、ヒカルがずっと大体その年齢だったから、なのだろうかな。なんだかんだで歌詞が響きやすい。最大多数といっても、年齢別性別という区切りでみたときにいちばん多そう、というだけで、過半数とか大半を占めるとかまでではない。老若男女分け隔てなく、というのが大前提だ。

それが来年、ヒカルさんが40歳になるのよね。なんだかそれを見越しての『ヒカルパイセン』呼ばわりだった気もするけれど、これで支持層の最大多数が30~40代に移るのか、それとも今まで通りになるのかはちと興味深い。

宇多田ヒカルの芸風や音楽性、テーマの取り方でボリュームゾーンが決まっているのか、そもそもコンサートに足を運ぶような熱心な音楽との接し方を維持できるのが20~30代だからなのか、ここらへんを見極める必要がある。ヒカルの所為なのか、シーンの所為なのか、ってとこね。

子育てに入るととてもじゃないが日々の情報収集も難しいというのはよくわかる。今後少子化がどう推移するかというのもあって今後もそうだと見立てるのが妥当かも不明だ。

そんな中で関心を引き続ける為にはオンラインコンサートを、出来ればリアルタイムで発信出来ていった方がいいのかなと。家でなら観れる!って人は多いからね。高齢化もこれに噛んでくる。

そういうときに、どういう発信が効率的なのかというのは今後検討されていく。LSAS2022のように配信専用に録画を発信していくのか、『WILD LIFE』のように同時視聴に拘るか。チケット代の問題もある。すぐには結論は出ない。

その判断を下すときにどこをみるか、だ。熱心なファンのライフスタイルをみるか、それとも邦楽市場全体の、シーンの動向を重視するか。俄には、わからんなー。・4年というインターバルが、ライブ体験の継承を途切れさせ始める頃合いだというのも問題を難しくしている。

更にヒカルにはこれに国際性が絡まる。パズルは絡まるばかり。

なので、「考えても仕方ない!」ということで「ヒカルのやりたい放題をやる」というのが最適解な気がする。周りの顔色を窺うのが得意で、だからこそPop Artistとして成功したのだけど、ここは順序を逆にして、ツアーでお客さんの顔見てから考えようかって順序でもいいかと思う。

んだけど性格を考えるとなかなかヒカルがニーズを無視して「やりたい放題」と言ってもそれもまた難しい。ならば、息子に訊けばいい。「ステージでどんなお母さんがみたい?」と。カッコいいママか優しいママかかわいいママか。楽しんでるママかしっとりしてるママかイーブイのコスをしたママか。目の前の人を連れ回してツアーをするのならば、その人が満足するモノをまずは届けるという発想がわかりやすいのではないか。それこそ、イーブイコス写真で彼のセンスは匂わされてる訳で、結構成功しちゃう気がするな。どないでしょ。