無意識日記々

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吊り橋効果(物理)は要りません。

次のツアーって、ステージをどうするかが難しいのよね。4年前の『Laughter in the Dark Tour 2018』では所謂アイランド・ステージと呼ばれるPA卓付近に設えられた極小の舞台に突如ヒカルが現れる演出が加えられていた。事前には極秘で、4年前の今日も悲鳴が上がっていたのを思い出すわ。

更にそのずっと前、2010年の『WILD LIFE』はセンター・ステージだった。これは総ての方向から観やすくて好評だったように思うが、たった2公演を横浜アリーナ1箇所で開催するという条件だから出来た事であったようにも思う。これで全国ツアーとなると、センターステージが難しい会場も出てきかねないだろうから。

というように、前2回がステージの工夫を凝らしていたので次は何をしてくるかと期待されがちになりそうなんだけど、いやそこはあんまり工夫しなくてもいいんじゃないかと思ってしまうのが私めでございまして。勿論前2回とも素晴らしい効果を発揮していてその恩恵を全身で浴びた身としては拍手喝采しかなかったのだけど、だからといって次も何かそういう工夫をという踏み込んだ欲は無い。どちらかというと「安全第一」を最優先にして欲しいのが本音。

まだ現実にはそういう話を聞かないが、全国各地のコンサート会場って老朽化が進んでいたりしませんか? 補修工事する予算ありますか各自治体の皆さん? そんな中でステージ間をギミックを使って移動するとか、その手の演出はなんか不安な気がしてね。もっと落ち着いて歌が観たいというか。

特に、前から言っているように、もし次がダンサブルなムードの強いライブになるのなら、足許の安全は何よりも大事。ステージからの転落とかよくあるからね。奈落での事故とかね。4年前も(16年前もか)下からせり上がってきてましたし。宙吊りとか以ての外でございます。とか言う私のアタマにはこの間のインドでの吊り橋崩落事故の様子が浮かんでいたり…韓国での圧死事件に続いて3桁の死者を出す規模。ああいうのって恐ろしいったらありゃしない。日本のコンサート会場の設備なら安全、って言い切れるのかしら?

そういうスリルは要らない。どうせなら演奏そのものでスリリングさを味わわせて欲しい。何の危険も感じない状態でドキドキさせてくれるのが音楽の大きな魅力なのだから。圧死事件も崩落事件もなんとなくコンサート会場で似たようなことが起こるんじゃないかと連想してしまう私は明らかに心配のし過ぎなんだけども、演出過多はただただ落ち着かない。「みててこわい」ものは総て、こちらの集中力を削ぐだけなのでした。スローな曲もアップテンポの曲も、安心しきった状態で楽しみたいのです。