無意識日記々

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つぶやきん

昨日は「Twitter有料化?」が話題になってたな。詳細は知らないけども、結局は@utadahikaruアカウントの動向次第なので今考えてもねぇ…って、「そのうちヒカルがTwitter使い始めるから!」と周りをTwitterに誘った当事者のセリフじゃねーなこりゃ。

でも、本気なのかね? Twitterって今や地上波のテレビ番組でも「SNSの声」として拾われる率筆頭のWebサービスで影響力は(少なくとも日本語圏では)絶大なので、そこで広告以外でお金が動くとなったらそりゃ大変だぞ?

Twitterはそもそも「マイクロブログ」としてその機能を喧伝し始めたサービスで、要は情報の取り纏めに有用だという触れ込みだった。もっと言えば、当初はSNSソーシャルネットワーキングシステムではなかったのだ。他との繋がりはリツイートしかなく、引用リツイートすら人力で無理矢理だった。それが途中からリプライ機能がついてスレッドが生まれあれやこれやしてるうちに「SNS化」したのだ。

だがいちばん衝撃的だったのは「リアルタイム検索」である。これによってハッシュタグという機能が生まれ、真の意味で「全世界を1つのチャットルームにする」事を実現した。今や政治経済すら動かす存在である。

そこを有料化する? つまり、決済機能がつくの? いや定額課金だけに留まればいいけどね。もしそうでなかったら恐ろしい。

例えば「いいね」や「リツイート」と同じ気軽さで「送金」のボタンが出来たらどうなる? もっといえば、有料勢が設定で「1いいねで1円送金」とか出来るようになったら? 最初は「緊急時の募金窓口」として打ち出せば良い。世界各地での災害被害に、1円でも10円でも募金したいと思う人は多い。それがいいねやリツイート並みの気軽さで出来るとしたら? ニコ生の広告とかYouTubeのスーパーチャットとか送金方法はこれまでもあったが、Twitterがそれをやったらそうなるのよね。

となると、世界中からビジネスチャンスとみて様々なアカウントが乱立するだろう。詐欺も横行する。様々なルールが制定されていき各国の法律と警察を巻き込み…果てはTwitterが全世界に跨がる一大経済圏を形作る事になる。端的に言えば、グーグルをも遥かに凌ぐ「Web国家」が誕生する訳だ。

「有料化」が進むってそういうこと。決済手数料を0.01円単位で徴収できたら…とか、いやもうほんとな。

勿論、現実には難しいだろう。今のところ絵空事に過ぎない。しかし、例えば20年前の人たちが「リアルタイム検索」の実現性を訊かれたとして、もう10年も経ったら実現しますよと未来人に言われたとしてもそうそうは受け容れられなかっただろう。Webの世界は、計算機の世界は、時としてとんでもないスピードで発展する。予断に頼らず、現況がどうなっているか毎日みていくしかないわな。

でも、そんな空間になったらヒカルさん如何するだろうねぇ? お金の匂いからは(邦楽市場からみれば相対的に)極力離れた所に居た人だけど、災害時の募金活動が今までより遥かに迅速に大規模に行えるようになるかもとか言われたらグラつく気がしなくもない。一方でヒカルさんは今までセレブとして(?)そういった社会奉仕活動をあまり声高に喧伝しない方向性で広報をしてきた。有料化されたTwitterにいることで、何をしたかも、そして、何をしなかったかについてもつまびらかになってしまうとなれば、この場所から離れることも考えなきゃいけなくなるわな。

でも、だからって代替案があるかというと、私は知らないわ。リアルタイム検索が無料で使えるんならTwitterでなくてもいいんだけど、例えばInstagramなんかはそういう用途では使いものにならないしなぁ。サムネイルをタイリングしてくれるだけでいいのにそれをしないんだからこれからもずっとそうだろうし。Facebookの実名感はそぐわないだろうし。Tiktokは年寄りには辛い(笑)。日本語圏なら、じゃあ、mixi復活させる?(笑) 試してみたヒカルさんが「軽く虫唾が走る」という日本語史に燦然と輝く捨て台詞を残して颯爽と退会したあのサービスをもう一度?(笑)  でも、現代版にブラッシュアップされたらわからんかもね。

兎に角、代替サービスが現れてくれないとどうしようもないので、それを待っておくとしますかね。暫くはまだまだTwitterのお世話になりますよ。何より、有料化ポシャる(或いは極めて限定的になる)可能性がいちばん高いですしねいまんとこ。