無意識日記々

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「First Love 初恋」第1話を観たよ

なお昨日のオフィシャル情報は文字数が多すぎてまだちゃんと読めてないぞ。触れるのは概要を把握してからだな。

『First Love 初恋』の第1話を観た。一言で言えば「邦画だな」と。エンドロールに並ぶクレジットの長いこと長いこと。地上波連続ドラマでこんなにスタッフ沢山居たりするんだろうか? これは映画だと思って観た方がいいやつだわね。しかし、こんだけの人数の顔と名前を大体覚えてたって満島ひかりお前…。

シンプルにクオリティが高い。画角も綺麗だし下手な役者も出ていない。御芝居がしっかりしてるから邦画特有の暗い画面も違和感がない。劇伴音楽も多用されているが結構大胆にシンプルな為邪魔な感じはしないな。何より美男美女ばかりで癒される。ドラマを観慣れてない身からすれば「そんな境遇にそんな美男美女居ません」とか言いたくなるがそれは野暮ってもんですね。

ドラマは事前の告知通り、現在と過去をシームレスに繋いで構成されていく。劇伴を止めずにそのまま20年行ったり来たりするのは大胆だけど案外何とかなるもんだね。「現在と過去を行き来してるんだ」と気がつけば特に違和感もなく観れるだろう。編集技術が高いねぇ。新鮮味はないけれど。

みてくれは映画っぽいが、しかし、脚本が連続ドラマのそれなので、感情移入の距離感がとりづらいかなとも思うが、そこを主演二人の説得力で引っ張っていこうということかな。確かに、そのまま引き続き第2話を観たくなる構成だった。テレビドラマの世界のノウハウの蓄積と継承を感じたわ。

で、肝心の「宇多田さん要素」だが、第1話の時点では可も無く不可も無くといったところか。ラジオから赤坂泰彦のDJで『Automatic』が流れてくる1998年と、駅に『初恋』の宣伝が貼られている2018年と。主人公がヒカルさんと同い年という設定なのだが、すまん、八木莉可子15歳には見えなかったわ。まぁそれはアニメとかじゃないししゃーないわね。生身の人間の御芝居なんだし。あとヒカルさんの誕生日は12月9日ではなく1月19日だから、同じ生年月日ということでもないわね。よく知らない人はそこ勘違いしそうだなとは思ったよ。

総じて「無難な第1話」という感じで、これで家族構成や人間関係、現在と過去を頻繁に行き来する建付なんかに馴染めた人は多分このまま全9話をスーッと完走しそう。突然衝撃的な事件が起こって嫌が応にも引き込まれていく、というタイプではなく、所謂「説明回」から入っていくという事でどちらかというと大人向け、落ち着いてドラマや映画を観たいという人向けかな。倍速でせわしくストーリーをチェックするタイプの人にはかったるいかも。静かな音楽を背景に、美男美女を美しい画角で観賞するのがいい楽しみ方なような気がします。

ところでところてん、試しにNetflixの契約を「広告あり」にしてみたんだけど、一度も広告入らなかったよ?? まぁ今後煩わしくなったらまた広告ナシに戻すけれども、暫く様子を見てみたいと思います。とはいえ、980~1980円が780円で、っていう価格設定はそこまでお得感がないような。でもこれのお陰で潤沢な予算がとれて長大なスタッフロールの映画みたいな連続ドラマが制作出来てるんだもんね。うまくいってほしいなぁ。あとはどれだけ宇多田さん要素がフィーチャーされるか、ですね。