無意識日記々

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『40代はいろいろ♫』直前雑感

宇多田ヒカルの新曲」。2023年の今はもう地球規模で注目の的だよね。

今というタイミングは、日本の洋楽誌が「なんか宇多田ヒカルがピッチフォークで取り上げられてるぞ」と評価を逆輸入してきているタイミングであり、コーチェラに88risingの一員として出演し『Back To '98 !」と叫んでアジアの伝説的な歌姫っぷり(ってなんなん?)を知らしめた後にNetflix経由で『First Love』をアジア全域でリバイバル・ヒットさせたタイミングであり、日本では「最愛」の『君に夢中』に引き続いて二年連続で年間ベスト級のドラマ(「First Love 初恋」)の主題歌をリリースした直後のタイミングであり、アニメに関して言えば遂に『One Last Kiss』をフィーチャーしたシンエヴァのフィジカルリリースが決まり、テレビでは毎週「不滅のあなたへSeason2」と共に『PINK BLOOD」が日曜のゴールデンタイムに流れているタイミングであり、そんなこんなで「2022年の宇多田ヒカルって凄かったね!」と皆で総括していたタイミングなのですよ、えぇ。もう各国各界から再評価爆上がり状態で2023年を迎えている訳です。

そんなタイミングで、タイアップも前フリもいやそれどころか公式告知も何もない状況で生配信2日前に本人がちらっと呟いてその存在を知らしめてもう初披露だなんてテンポ「宇多田ヒカルの最新曲」をぶっこんでくるかね!? なんというか、総てを突っ切って

「私が歌います。以上。」

という潔さを感じます。今の注目度なら様々な大仕掛けが可能だったろうに、ここに来て初めて新曲初披露の手段として「生歌」を選択した。誰も守ってくれない。一切のごまかしがきかない手段。リスクが恐ろしく高い。

これは、40代になっても一切守りの姿勢に入りませんよというキョーレツなステートメントに他なりませんよパイセン。本人の語り口がサラリとしてるから気づかれにくいけど。もうこれだけで決意表明みたいなもんなんです。

失敗は許されない。本人は本人に対してそう思ってるでしょう。私なんかは笑い飛ばして終わりにするけど、ヒカルは気にするわな。なので、ゆるーい企画とはいえ、歌うときの気合いは相当入るよ。そういや前回もトークはスウェットだったけど歌はドレスアップしてたっけか。前々回はダサいまま押し切ってたけどね(笑)。

うむ、楽しみ。

でもホント、音源即日配信しないと色々マズくない? 前日のリハーサルの時点でライブテイク1本録ってミックス1日で仕上げてリリースとかそんな慌ただしい真似しないと、海賊版だらけになるもんね。こんな試み、他のビッグアーティストであるのかなぁ? 今日は終わった後も眠れないかもね。

はい、深呼吸。

着実に生きてこの時を迎えましょうね。