無意識日記々

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あやふやをまとめたい

朝から『traveling』のメイキングを観て、「やっぱりこういうのもっと観たいなぁ」と独り言ちるなどしたりして。

近年もメイキング映像自体は結構ある。。『Forververmore』なんかそれだけで番組放送したくらいだし、『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』での奮闘記なんかはまだまだ記憶に新しい。しかしやはりコンプリート感に乏しいというか、『One Last Kiss』や『PINK BLOOD』のメイキングも観たかったよねというのもまた本音。そういったものも総てまとめて出される事で受け手側も作品としての手応えをより感じる…というのは、シングルのリリースとアルバムのリリースの関係性に近いわね。

くだんの『Making Of "traveling"』も、当初はDVDシングルのカップリングとして発売されたが、その後『UH3+』として他のPVとそのメイキングと共に纏められていった。こういうサイクルの中で、「自然体のHikki」の魅力をより感じられるようになっていったし、ひとつの映像作品を作るのにこれだけのことが必要なのかという素朴な気付きも与えられていった。そこの共有感も欲しい。

ああそうか、最近のメイキング映像が、どうしても英語主体になっているというのも大きいのか。ソニーのカメラの話題に絡めたりしてるのもわかりにくいのかもしれないし。少し疎外感や距離感もあるかもわからんね。

だが、現実問題として今の時代にDVD/Blu-rayを単独でリリースするのは難しい。昨年『BADモード』と『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』をバンドルすることで漸く、といった具合だ。

極端にいえば方法は何であれ「まとめて観れれば」それでいいのよね。YouTubeをはじめとして各種映像を届ける方法が余りに便利になりすぎたせいで、「まとまった映像作品」をどうにかする動機に乏しい。実際、先程から述べてるようにメイキングの類いの映像は近年も結構あるにはあるのだ。でも、『花束を君に』のメイキングがオフィシャルになかったりして、何がどこでどうなってるんだかの把握がしづらくはなっている。「結構ある」ことが伝わってない。なので一旦どこかでまとめて観賞してリスナーやファンの方に「一区切り感」を味わって貰う事も必要なんじゃないかなと。

それこそ例えば今『Time』『One Last Kiss』『PINK BLOOD』『君に夢中』『BADモード』『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』のMVとメイキングがまとめて観られたら、『BADモード』モードから次のモードに移行するのにちょうどよい区切りになるだろう。出来れば『誰にも言わない』と『Find Love』のCMとメイキングもあったら重畳なんだけど。

どうにも、慣れてしまってる感があるが、こちらも「どっちつかずの時期」に何をどうしていたらいいかというのが時々あやふやになっていて、気分の持って行き方がわからなくなる事がある。明言しなくていいのよな。次は休む雰囲気とか、次にまだまだ行く雰囲気とか、そういうのをもっと感じさせてくれたらと、『40代はいろいろ♫』で喋ることを予め準備していた今のヒカルさんを思い出しながら思うのでありましたとさ。