無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

ヒカルのオーディブルを夢想して荒ぶる私

Amazonから度々Audibleのオススメが来てるのだけどずっとスルーしてたのよ。長時間音楽を聴き続けた耳を休める為に読書してるのにそれじゃあ耳が休まらないじゃないですかと。Audibleってのは本の読み上げサービスのことね。有名声優が読み上げてくれてる場合もあれば、読み上げソフトの機械音声の場合もあるみたい。

で。ふと気がついて。「小説家になろう」の読み上げアプリ、当然もうあるよねぇ…ということで、転スラ以来(オバロ以来だっけ?)「小説家になろう」には大変お世話になってきた身としてはあれらを読み上げてくれたら面白いなと思ってアプリを検索したら、いやぁ出てくるわ出てくるわ…そりゃあそうよねぇ…。

という事でひとつ試してみたんだが、なるほど、無料で使えるグーグルの読み上げ機能でもかなり自然に読んでくれるようになってるのねぇ。浦島太郎だったので目から鱗でしたよ。なるほど浦島さん海底に潜ってたから目に鱗が挟まって…(それは関係ない)。

いやこれ脅威かもわかんないね。ただのグーグルの汎用なヤツでこれかい。もしAIフル稼働させたらどうなるのやら?

うーむ、ストリーミングで音楽を聴くのと、なろう小説の朗読と、どっちが人気になってくかなぁ。特に調べる気は無いけれど、妙に危機感を抱いてしまいましたよ。

一方、歌手のAIも随分進歩しているらしく。昨日「フレディマーキュリーのAIがビートルズの“Yesterday”を歌う」という音源を聴いた。なるほど言われなければこれはAIだとわからなかったろうね私。人間だと思い込まされていたのは間違いない。それくらい機械っぽさが無かった。凄いもんだねぇ。しかし、同じく間違いなく、これがフレディマーキュリーによる録音だとは全く思わなかったろう。歌が下手だったからだ。同曲の旋律の抑揚も歌詞の流れも全く歌い方に反映されていないテイクだった。フレディはそんな歌は歌いませんわ。きっと私は出来の悪いモノマネだと結論づけてただろう。確かに声はよく出ているが、あれを「歌った」と言うのは違うわ。

恐らく、そのAIとやらは「人間が声を出しているように聞こえる(機械っぽさを消す)」事を目的としてチューニングされていて、旋律や歌詞の内容に踏み込んで歌い方を決めるようには作られていなかったんじゃないかな。そんなん、フレディからしたら迷惑極まりない。彼が歌ったテイクと勘違いされるんだからね。営業妨害まっしぐらであろう…。

ということで、もし仮に宇多田ヒカルのAIが出てきたとしてあのクォリティだったらスルーしますわね。

だが! もし「宇多田ヒカルの話し声でテキストを読み上げてくれるAI」が出てきたとしたらヤバい! いやなんでって、今までの千を越える『Message from Hikki』を総てヒカルの声で音読できるんだよ!? それは聴きたいですよ! 多分、今の感触では、歌のAIはやるだけ害だが、文章読み上げの方はもしAIをチューンナップすれば相当なところまでやれるはずっ。そっちなら飛びつく!

…いやまぁメッセの読み上げは私の欲望の話なので共感は得られないかもしれませんが、「宇多田ヒカルの読み上げAIが英語の教科書を朗読してくれる」とかになったらどうだ!? これものっそいニーズがあると思うんだ。特に一般人の皆さん(誰?)にとっては、宇多田ヒカルというのは「歌が上手い人」である以上に「英語が完璧な人」だからねぇ。そりゃ興味津々ですよ。勿論ファンのみんなはこれで学習意欲が上がること間違いなし! …え?聴き惚れちゃって内容が頭に入ってこない? …それもありそうね…。

ということで、歌手AIには今んとこ興味を惹かれないけど(まだ調教されたボーカロイドの方が上手いわね…もちろん、未来はわかんないよ?)、文章の読み上げにAIの能力が発揮されたらちょっと楽しみかもわからないわ。逆に言えば、「歌」って難しいんだなぁという、わかりきった結論を再確認したのでした。ちゃんちゃん。