無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

次は何仮面だっけ?(笑)

一体どのように音楽を「主役」として提示するか。思い出すのは(このblogで取り上げるの何回目だろ、3回目かな?)、ディズニーのファンタジアと手塚治虫の森の伝説だ。双方ともに、まず音楽が先にありきでそこに映像を付け加えた作品だ。音楽が主で映像が従である(敢えて言い切る)。そこでは"目が余る"心配もなく音楽のダイナミズムを堪能することができる。曲を聴けといってこどもに何十分も椅子に座らせるのは難儀だが、アニメを見させれば何時間でも(多分寝るまで)同じひとところに座させられるだろう。

ということなのだがPopsには既にPVというものがある。音楽が先で映像が後に作られるのだから主従関係は上記の二映画と変わらない。シングルCDの初回限定版にPVDVDを付属させるのは最早定番だ。PVは浸透しているようにみえる、筈なのにPVってなかなか作品として語られない。時々奇抜なアイデアや出演者の妙で取り上げられるだけだ。要は話題性。"プロモーション・ビデオ"としてはそれで正解だが、ひとつの作品としての"ミュージック・ビデオ"としては物足りない。

なんでこれだけPVDVDが普及してるのに盛り上がらないんだろうと考えてみると、多分呆気な過ぎるのだ。わざわざDVDを取り出してきて見始めたはいいものの5分で終わってしまう。プレイヤーやテレビやPCの電源を入れ棚からDVDを取り出してセットしてプレイボタンを押す、という手間をかけて5分で終わるってどうなのよという感覚が、やっぱりあるのではないだろうか。

という訳で今やスタンダードはYoutubeでのPVチェックである。スマートフォンも普及し、手元でもPVを見れるようになった。この手軽さ。まぁ画面が小さいと音だけ聴くケースも多いんだけどとりあえずYoutubeのお陰でPVが手軽に観れるようになった。Goodbye HappinessのDVDを持っているのに観るのは専らUTUBE、という人も多いだろうがまさにそれである。

ここから2つの教訓を導く。わざわざDVDをセットさせる位ならば、2時間のライブビデオとかの満腹感のあるコンテンツが必要である。一方、5分のPVなどはなるべく気軽に手軽にアクセスできる方法を確保するのが望ましい。それぞれに棲み分けが必要である。

となるとやっぱり音楽が主役として鑑賞されるにはライブビデオがいい、という事になり結局ミュージシャンの最大の強みはライブなのだといういつもの結論に陥ってしまう。それではライブより創作を重視するヒカルのスタイルを活かせない。あれ、ホントどうしたらいいんだろうなぁ。続く。