無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

著作権とお金の話

人は死を身近に感じた時、永遠に憧れる。中川翔子が事ある毎に「生きた証を残したい」と書き記すのは、彼女が死の匂いを常に身近に感じていた時期があるからではないか。知らんけど。のこす、のこる。自分の生命の時間が有限だと感じたとき、自らが永遠と繋…

法治と放置の狭間で

著作権の問題はいつの時点でも難しい。今こうしている間にも世界各地で光の曲を「歌ってみた」動画がUPされているし、様々なマッシュアップも制作されているだろう。一昔前ならこれらは私的利用の域を出ず触法の懸念も薄かったが今や瞬時に世界に向けて公開…

嗜好の乖離

これだけ色々書いているけれど、私i_と光の物事の好みが似ているかといえばそうでもない。いちばん違うのは食の嗜好だろうか。どんな理由であれ、ケーキやハンバーグが嫌いと口にする感性は私にはない。辛党だから甘いモノはダメ、という理解の仕方は出来る…

時代々々のメロディ

メロディの時代性というのは、恐らくその時間をリアルタイムに生きているうちは気がつかないのだろうけども、かなりの場合色濃くひとつひとつの楽曲に反映されている。例えば、ひとくちにクラシックと呼ばれている音楽も、バロック、古典派、ロマン派で明ら…

Hey Girl Girl, Your Cake So ?

No, he's gentle beast in the rude!! ヒカルのインストといえばGentle Beast Interludeの凄さに触れておかなくてはなるまい。何が凄いかというとどこがどう凄いのかよくわからないのに凄いと思ってしまうとこれ、何のことだかよくわからんがとにかく凄い自…

レコード会社の存在意義

美空ひばりの10万円50枚BOXセットが出るときいて思わず「そんなの買う人居るんだねぇ」と呟いてしまったのだが、当然ながら宇多田ヒカル名義でそんなリリースがあれば買ってしまう訳でこちらも同じ穴の狢である。先日言及したThe Beatlesとは規模が違うとは…

voice marathon

12年のキャリアの中でライブ本数が少ない事が不満のタネとなりがちな光だが、これにはよい面もある。所謂"勤続疲労"が、彼女の喉にはあまりないのである。UU06で喉が危機にあった事は周知の事実だが、その時の後遺症は殆どないだろうことはIn The FleshとWILD…

music-interactive imagination

昔、「毎週異なる人が来てヒカルにインタビューする」という"逆・徹子の部屋"なTV番組を提案した事があったが、これの音楽版ならほんの少し実現可能性が高まるかもしれない。企画はシンプルで、毎週異なるミュージシャンがやってきてヒカルに歌って欲しい歌…

著作権=CopyRight=複製の権利

The Beatlesといえば、来年2012年で(英国での)レコードデビューからちょうど50年、半世紀である。という事は何かにつけてお祭り騒ぎが巻き起こるのではないか―という当然の予想ができると共に、やや懸念といえる節目も迎えるのである。英国では、発売から50…

twenty-seven sacrifice

「また27歳か」。英国のソウル・シンガー、エイミー・ワインハウスの訃報を聞いた時、私は当然のようにそう呟いた。死者を前にしてこういう事を口にするのは不敬である事重々承知で付言するが、彼女の破滅は誰もが予想した、予定調和とすらいえる出来事だ。…

重度の苦悩道

スポーツの日本代表が勝った時、或いは負けた時、優勝した時、敗退した時、なんでもいいが、みている方が彼ら彼女らに求めるコメントは、喜怒哀楽とか意義、意味である。ここまで勝ち上がれて嬉しい、とかこの勝利が被災地の方々の励みになれば、とか。応援…

お父ちゃんお父さんkeep tryin'

昨日は光の照實バースデイを祝うツイートがあった。何気ない文章だったがメンションを見る限り頗る好評で、いやそこまでいい事言ってる訳でもないでしょう、と言おうと思ったがいろんなツイートが入り乱れるひとりひとりのフレンズタイムラインの中にふとあ…

"何か"

光の作品でいちばんインパクトがあったものは何か、と問われた場合どう答えるか。やっぱりAutomaticやFirst Love等、初期の作品を挙げる人が多いだろう。しかしそれは、ほぼ何にもない所に宇多田ヒカルが登場してきたからだ。人は変化の変化に反応する。0点…

この世代の世代論

さてさて本日7月21日は照實さんのお誕生日。おめでとう。光の父でありマネージャーでありプロデューサーである一人の初老の…とは最近書かない年齢だよね。どこかでも書いた気がするが、00年代って"上のつっかえていた"時代な気がする。テレビをみると、まだ…

improvisational & interactive

何度も書いてきたように、音楽産業の漸減的な衰退ぶりの原因はインターネットの普及にあると私は考えている。メッセージの伝達や敷衍、話題の提供といった、何万年も続いてきた音楽という人の営みに、メールやらSNSやらがある程度とって変わろうとしているの…

Soft Frontier & Hard Frontier

昨日のエントリー2つ書いた後に、Bjorkが新曲で色々と遊んでいる事を知った。iTunes Storeで売っていたから、iPhoneアプリとしてのリリースだろう(私はiPhoneユーザでないからよくわからない)。動画やゲームと連動したり、楽曲を再構築したりという話だから…

トラック・バイ・トラック・ディスク

歌詞の表示&ジャンプ機能の他に、是非実現してほしいのが"全トラック・ディスク"だ。ご存知のようにCDの音は基本的に2ch、DVD/Blu-rayでも5.1ch、7.1ch等である。聴く側が2つのヘッドフォン、2つのスピーカーから聴くのだから当然なのだが、折角ここまで…

単に自分が欲しい機能ってだけ☆

様々なジャンルで、PCやスマートフォンやタブレット、そしてネットの発展によって"提供媒体自体"を変革する機運と必要性が高まっている。昨年から騒がれている電子書籍などはKindleやiPadの発売とリンクしている。"本を読む"という体験を支える媒体自体が変…

地続きで高い場所

「国」という概念は様々な様態を内包、外延するがスポーツの場合は結構はっきりしている世界的な組織があって、それに加盟する各国と地域の協会がある。そこに選手登録すれば誰でもその競技の一員となれる。勿論、出るも入るも貴方の自由。そこらへんは行政…

久々のツイート

光にこれだけ沢山ツイートさせた事にまずは感謝したい(笑)。なでしこJAPAN、優勝おめでとう。2011サッカー女子ワールドカップ決勝戦、日本vsアメリカなもんだから、あんまりにも日本贔屓のツイートをする光に対して「あんたアメリカにもファン居るんだろうに…

命の歌

テイク5の歌詞は、わかったようなわからないような不思議な歌詞だ。海路の方は最後の最後に『次は君次第』とテーマをこちらに向けてくれるが、この歌は徹頭徹尾ひとりきりだ。一人で安心するParodyにせよ一人がイヤになるKeep Tryin'にせよ、兎に角この歌に…

take your sea route

その海路と対になっている曲がテイク5だ。前者が先にULTRA BLUEに、後者が後にHEART STATIONにと2年のブランクを経て発表されたが、制作時期は近接していたようで幾つもコンセプトに共通点が見られる。まず、海路の冒頭、『船が一隻 黒い波を打つ』の部分で…

斯く恋慕

Parodyでは最後の"君"を聞き手がどう解釈するかが高速道路別れ道だと書いた。その"君"が聞き手の方を向いているのか、まるで違う方向に向かれてしまったと思うのかは、聞き手であるあなた次第だ。しかし、まさにその点をまるごと聞き手に投げてしまうような…

Keep you "Tryin'"

Parodyとよく似た歌詞構造をもつ歌にKeep Tryin'がある。まず歌は独白調、いやそこまでいかないか、独り言調から始まる。("白"には白状、告白等という風に"伝える"意味がやや強い) そのサビから始まりつつ、まず最初のメロで『一人が少しイヤになる』と告げ…

Pa Pa Pa Pa Parody

Parodyでの「あなた」と「君」の使い方も又、秀逸である。それぞれ歌の中では一度ずつしか使われておらず、Automaticのように歌の描く物語の要になっている訳でもないのだが。歌は、テレビや冷蔵庫を擬人化して描写する所から始まる。この導入部のお陰で、こ…

君と近接、貴方は彼方

ではまず基本中の基本をお浚いしておこう。1stアルバムのAutomatic、Movin' On Without You、First Loveの3曲は、"失恋3部作"として有名である。この3曲で、恋をする相手への呼称はどう変化するか。Automaticでは、『七回目のベルで受話器を取った君』と…

※着想メモ

ヒカルの歌はラブソングが主体だが、必ずしも恋愛な感触が強くない曲も結構ある。ぼくはくまは当然ながら、Passionとかテイク5とかもそんな感じだ。パロディやKeep Tryingもそれぞれ恋愛の歌というより何らかのメッセージソングという風合いだ。これらを並べ…

More No Money

昨晩のNHK「Deep People」は面白かった。コロッケ、コージー冨田、ミラクルひかるという3人のものまね職人による対談。ネタ帳をもってるのがミラクルだけだとか意外な事実も出てきたが、私がシンプルに耳を引いたのは「ものまねする相手の持ち歌でない歌を…

And in my fantasies I love you

「どんなファンタジーな世界より宇多田光の居る世界がいい」と本気で思っている痛い人種には、然し、メディアミックスなんてものは不要かもしれない。彼女がそこに居て何かをしている。それだけでエンターテインニング、それこそがエンターテインメント。様…

メディアミックス

メディアミックスという言葉がある。ひとつのコンテンツが複数の異なるメディア、媒体を通じて消費される事だ。最近では漫画という媒体で出発したONE PIECEがアニメ、ゲーム、フィギュア、映画、果てはレストランに至るまでその裾野を広げているのが著名だろ…