無意識日記々

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2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

幸甚に至る神供としての歌

単曲で聴いても勿論素晴らしい『少年時代(2019)』だが、アルバムの中の5曲目として聴くのもまた格別だ。 その前の4曲目、椎名林檎による「ワインレッドの心」がまた素晴らしく、もし仮に『少年時代(2019)』が無ければ明らかにこれがアルバム随一のハイライト…

クリックトラック=リズムキープ音、ね。

@utadahikaru : 坂東さん、FOVEの皆さん、「少年時代」のレコーディングからもう二ヶ月ですね!お元気ですか?クリックなしのフリーテンポで、みんなで呼吸を合わせていく感覚とても熱かったです。ありがとうございました。 ***** ***** 昨夜のツイート。9月…

@EnsembleFOVE の皆さん、あんさんらほんまにようやったわねぇ

昨夜触れたEnsemble FOVEの面々のツイートが続々入ってきている。彼らのうちの幾人もが(ひょっとすると全員が?)ヒカルより歳下で、幼少を「宇多田ヒカルを聴いて」育ってきた世代であるようだ。つまり、今回の『少年時代(2019)』は憧れのアーティストとの…

日本語の歌の価値を思い出させてくれる歌

普段は宇多田ヒカルをプロデューサー/アレンジャー/コンポーザー/リリシストとして評価する事の方が多い当日記だが、いやはや今回の歌手としての際立ちと来たらもう。最近はいつ日本語の歌が滅ぶのかと気が気でないのだがヒカルが歌っているうちは大丈夫…

子守唄み

嗚呼、歌唱が絶品哉『少年時代(2019)』。同時に『少年時代(2003)』も公開になったので聴き比べができるかと思うが、大枠での話であればほぼ同じアプローチの歌唱だ。寧ろ違いが大きいのはバックの演奏で、ピアノ主体だった『少年時代(2003)』に対して『少年…

あなややこしや『少年時代(2019)』と『少年時代(2003)』

『いつの間にか』『だそうです』『できるそうな』と相変わらず他人事モードでおはようさまです。朝7時台=イギリス時間で22時台のツイートおつかれございますヒカルさん。 ヒカル自身はプロデューサーであって自分はA&Rではないのだから後は任せてるって事な…

両手に花

毎度フラゲ日の夜(大抵火曜日)の更新は難しいんだよね。あたしまだ聴いてないんだけど早い人はもうヘビロテ中なんだもの。なのでいつも違う話題にはぐらかす。 とはいえ、もう15秒で勝負は決まっているのでそこまで避けなくてもいいか。どうですフラゲ組の…

宇多田ヒカル又吉直樹対談企画実現!

あらまぁ今度はヒカルと又吉直樹の対談企画か。文芸誌「文學界」2020年1月号で23頁25000字のボリュームでねぇ。いやまぁこれは注目ですぞ。 ヒカルの対談企画は何れもがマイルストーンというか、ひとつの楽曲を上梓するに匹敵するだけの重要性を孕んできた。…

歳を取ると歳が取れていくのかもね

浪漫と算盤といえばもうひとつの新曲であった公然の秘密の評判はどうだったんかな。ベストアルバムの中で過去の有名曲たちと並んでもなんら遜色ない強度を持っていたように思えたのだがああいうリーダートラックがありながら初動十万行かなかったのは残念な…

東京版配布開始

ベスト盤収録のLDN Ver.はロンドン・フィル・ハーモニック・オーケストラをフィーチャーしたサウンドだったが此の度配信になったTYO Ver.は椎名林檎のバックバンドである東京事変の……となってたらいい対称だったんだけど一応そうではなくてしかししっかり椎…

浪漫算盤東京版

あらま、浪漫算盤のアザー・バージョン「浪漫と算盤 TYO Ver.」が来週リリースされるのね…… ……って、「アザー・バージョン」? なんか耳慣れないな。「アナザー・バージョン」か「ジ・アザー・バージョン」なら頻出だが。ググッてみたらまぁ幾らかは用例があ…

新しい13番目の干支はくま(嘘)

今日は『ぼくはくま』の発売記念日で。他のリリースデイトはともかくこの日はヒカルにも特別なのではないか。 やはり童謡ということで息子にも歌って聞かせて育てているのかね。こちら日本では「あの歌を宇多田ヒカルが歌っていたとは知らなかった」という世…

懐中時計と腕時計。(←看板に偽り有り)

梶さんが音楽のプロモーションについて「CD時代は発売日にピークをもっていってそれっきりだったがサブスクの時代はそ発売後にどれだけ長く広く聴いてもらうかが重要だ」みたいな事を繰り返し言っていて私も「もっともだ」と思ったので試しに毎日新しい曲の…

他の14曲についても少々。

たった15秒はされど15秒で、これだけでも色々考えさせられる。それはヒカルのに限ったことでは無い。 一曲目に抜擢されたヨルシカはユニバーサルからの期待の大きさを感じさせる。彼女らをプロモーションしたいがためのトリビュート盤なのかと勘繰りたくなる…

トロイア発掘のようにはいかないか

宇多田ヒカルが井上陽水トリビュートに参加したとして、どこか新たな層を開拓するなんてことがあるだろうか。 基本、アルバムの体裁としては井上陽水自身と参加したアーティストたちのファンの皆さんへのちょっとしたサービス程度のテンションに見えている。…

お次は陽水週間

先週の椎名林檎ベストアルバム参加に続いて来週は井上陽水トリビュートへの参加になる。しかし全曲トレイラーでの15秒で総ては決してる感が強くもう特に不安がどうのとかはない。 勿論あの15秒足らずがフェイントである可能性も論理的には残されている。スト…

際どい崖っ縁

縁(ふち)や際(きわ)をどう狙うかが次のテーマかな、と思っている。 例えばファン層の話。20年もやってて次から次へと新しい或いは若いファンがやってくるのはプロモーション体系からすれば脅威的なので特に何も改善する必要は無いとは思うが、「宇多田ヒ…

音楽家の逮捕と現代の“配信停止”

沢尻エリカの逮捕を受けてソニーミュージックレーベルズがCDの出荷停止と音源配信停止を決定した、との報。見飽きた位にいつものタイプのやつなのだが、日本は少しずつストリーミングが普及してきている段階なので本当にそろそろ考え直した方がいいのではな…

上からで失礼します林檎さん

ヒカルとデュエットしたことで自然と椎名林檎嬢の記事やらツイートやらが目に入るようになっている。なんだかまぁ大変な人だ。 総合するとこの人は我々の世代でいう「産業ロック」を作っているんだなと。予めマーケティングしてリスナーのニーズに合った音楽…

美酒の意図

歌詞は現実も虚構も平等に素材として扱い組み上げられていく。故にその出来上がりは虚構としてまず扱われるべきだ。「樽一杯の泥水に匙一杯の美酒を混ぜれば樽一杯の泥水になる。樽一杯の美酒に匙一杯の泥水を混ぜれば樽一杯の泥水になる。」という有名なマ…

約束を甘受する勇気と泣きたい気持ち

あらためて、新しい『少年時代』もいいテイクだなと沁々感じる。名曲は演奏が始まった瞬間に辺りの空気を一変させるが、伴奏があるとはいえほぼ歌一本でそれができてしまうのはやはりヒカル特有というか。日本語の歌がここまでの響きを持つ事の稀有を改めて…

最近のむしずは早歩き程度かもしれない

でそうこうしてるうちに椎名林檎のベストアルバムが発売になり。衣装展示が始まってテレビでも取り上げられるなど。そんな中ゆみちんが発した「ヒカルちんはおねえたま」発言が物議を醸し出しているようで─…間違ってはいない筈なんだが何だか誤解を招いてい…

#私の宇多田ヒカルベスト10 詳細解説その4

ををっと、またまた間違いをしでかしてしまいましたか。HEY!HEY!HEY!生放送3時間スペシャルの日付、2008年4月7日と書いたけれど1週間間違えてました。本当は2008年3月31日だそうで。失礼致しました。ググらずに書くからそうなるのよ……。 では気を取り直して…

#私の宇多田ヒカルベスト10 詳細解説その3

・『MステのSPは初めてです』(2008) これはテレビ出演からだ。『Prisoner Of Love』を歌った時だから2008年4月7日3月31日月曜日の「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP SP」に出演した時のことになるかな。そう、あのダウンタウンが司会を務めたフジテレビ系列放送…

#私の宇多田ヒカルベスト10 詳細解説その2

前回コメントしてみて3つしか書けなかったので今回はサクッと行くぞ! 次の3つは総て同じ2006年だ。本人も名言発祥を模索していた時期なのかもしれない。(?) 『おはようさまです/おつかれございます』(2006) 『o(´□`o)ぽんぽん!』(2006) 『軽くむしず…

#私の宇多田ヒカルベスト10 詳細解説その1

Twitterで「#私の宇多田ヒカルベスト10」というハッシュタグが流れてきたので自分も乗ってみた。とはいっても皆が「楽曲ベスト10」を呟く中で私は「名言ベスト10」をツイートしたんだがな。(タグを荒らしてすみません) こんな感じで。 『アリガタビーム!!(ノ・_・)…

思い出はどれもこれもが少年時代

いやぁ、遅く更新するもんだね。ほんの一節だけだけど、ヒカルの歌う『少年時代』が聴けましたですね。癒されました。 おおらかで、優しい。17年前を知る身としてはどうしたって比較してしまうが、なんというか、他のアーティストの皆さんのテイクと同じ動画…

失敗回避失敗

をっとっと、普段自分に「ここは勘違いしやすいから気をつけるように」と言い聞かせてるポイントで(やっぱり)間違ってしまった。そうそう、SONY移籍が2017年3月だから、SONYエラはまだオリジナル・アルバム1枚なんだよね。ちゃんと数えないとなぁ。まぁ本文…

ジャケットの面白さが若干伝わり難い盤

一方、井上陽水トリビュートの方も発売まで2週間に迫っている。「みんなの陽水トリビュート」企画との兼ね合いも考えなければならないが、そろそろリーダートラックが公開になってもいい頃だ。 さて、ファン目線から離れて誰のパフォーマンスがリーダートラ…

ゆみちんがベスト盤を出しますがひかるちんは?

さて今週は椎名林檎のベストアルバム「ニュートンの林檎」の発売週なのであるが、Hikkiファンからすりゃ「浪漫と算盤」の配信があった時点が興味はピークだったろうからそう騒ぐことでもないのかな。「LDN Ver.」というクレジットに何かまだカラクリが潜んで…