無意識日記々

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クマチャンが喋るんじゃなかったのか

昨晩の「DJ一覧にUtada Hikaruの名前がない騒動」は、一体何だったのだろう。ステマにしては捨て身過ぎる(うまいこといった(棒))。120万フォロワーにリンク踏ませるなんてサーバーの許容量でも測りたかったのだろうか。U3musicとEMIは今までかなり強いサーバーを使ってきただろうから、光にそういう発想はなかったのだろうか。案の定、InterFMのページはしこたま重くなった。

にしてもあのDJ一覧は酷い。最初どういう順番で並んでいるのかわからなかった。左上の「AtoZ」の文字を見つけた後でも、かなりわかりづらかった。アルファベットで名字を書いた時のイニシャルのアルファベット順らしい。なんとも低いアクセシビリティ。感性が80年代で止まっている。30年前ならよかったかもしれないが、PCでブラウジングする相手には0.1秒単位で反応を縮める事、更にはそれを意識させない事が重要だ。気が付いたら次々クリックして色んな情報に触れていた、というのが望ましい。

かといって、わからない訳でもない。テレビやラジオにとってインターネットというのは長年"目の敵"だった。Web環境を充実させよう、というのは自社の利益に反する事であったかもしれない。特にラジオは、放送なんて全部インターネットのストリーミングでやればよいものなのだから存在意義自体が脅かされる。それでもAMとFMは存在すべきだとは何度も書いてきた話なのでここでは繰り返さないが、漸く地上波もradikoの共存まで来た。それでもエリア限定など技術を使って余計な事をしているが、急激に変化させる事が必ずしも適切とは限らない。着実に前に進めばいいだろう。


何が言いたかったかというと、月1番組だからそれほど関係ないとはいえ、いよいよ「Kuma Power Hour」も今月に入って「Webとラジオ」の関係が明確になってくるんだな、という話だ。聴きたいのにエリア外で聴けない、という人たちに対してどうするのか。技術的には酷く簡単であり、Webストリーミングでサイマル放送すればよい。また、アーカイブスとして一時間まるまる配信すればよい。ニコニコにファイルをUPするだけなら私にだって出来る。殆ど何の手間も費用も掛からず、特別な技術も必要なしに世界中の人たちに聴いてもらう事ができるのだ。が、できない。ラジオの中の人たちは、そんな事百も承知だろうが、元々「電波の占有」が基幹にある事業なのだからこれはどうしたって仕方がない。そういう中で、ヒカルがどこまで「ユーザー側の立場」で番組の環境を整えていくのか。昨夜の騒動で一瞬その"距離感"が見えた気がする。果たしてどうなりますことやろまいか。