無意識日記々

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"実力勝負になるからである。"

インターネットの内外を問わずフラット化への対処が人気商売の課題だが、結論からいえばこの状況はヒカルに有利にはたらく。実力勝負になるからである。

スターとかアイドルとか、昔はお飾りでもよかったかもしれない…というと険があるかな、演技や虚飾でも構わなかった…即ち、演技力さえあれば誰でもなれたのだが、今は本当にスターとしての振る舞い、アイドルとしての生き方が求められる。SNSによるフラット化で、どこに目があるかわからないからだ。

この状況は良し悪しである。「誰でもなれる」のであれば、その地位・役柄に入り込んでしまえば安泰なのだから、人を蹴落としてでもと政治的な頑張りをするものだった。陰湿ないじめやら何やら。実力勝負になってしまえば、他者を妨害している暇なんかない。己を磨く以外道はない。業界から陰湿さが薄れ透明感が増していく。その代わり実力がなかったら目もあてられない。厳しいといえば厳しい。

ヒカルに虚飾はない。寧ろ過度の謙遜に苛立つ位だ。主に容姿の面だが。作品に関しては毎回自信たっぷりに推している。聴いてみればその自信も納得である。

もっと言えば実力のある人間は周囲から自然に押し出されるのだから、ヒカルは何をしていてもスポットライトを浴びる世界に戻ってこざるを得なくなる。このままいくと、世界中で「あのUtada Hikaru」になってしまうだろうし。

フェスティバルには出ないだろうけども、出たら客を根こそぎもっていくだろう(そもそもヘッドライナーだろうし)。ストリーミングを始めれば、再生回数が赤裸々に人気を物語る。曲ごとに判断されるヒカルは如実にそれを享受するだろう。

新しい時代となるとどうしても不安になるが、今のところ動く方向は大概ヒカルに有利にはたらくものだ。勿論これからはわからないが、妙な不安を駆り立てられるような業界内の変化みたいなものは殆ど目の前に現れないのではなかろうか。