無意識日記々

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ミラクルものまねの影響もあるけどね

土曜日のエントリーでは突っ込まなかったが、J-Waveでの出演"映像"の再生回数も興味深かった。インタビューなんてものは曲と違って何度も見聴きするもんではないから総数が伸びないのは当然といえるが、前編と後編に分けられた動画でこれだけ再生回数の差が小さいのも珍しいのではないか。

というのも、普通Youtubeに分割でUPされた動画というのは1本目に比して2本目以降の再生回数がガクンと落ちるのが通例であるからだ。取り敢えずリンクが張ってあったから押してはみたものの、特に興味を引くものでもなかった、と判断されて再生時間もそこそこに閉じられるケースは一定数存在するもので、大抵1本目から2本目に推移する視聴者数は半減する感じなのである。

しかしこの光のJ-Wave出演映像は一割くらいしか脱落者がいない。これは何を示唆するかといえば、恐らくこの動画はどこか大手のサイトにリンクされた経験がなく、日和見で訪れた客が非常に少ないこと、そして見始めた人が続きが気になる程度には内容が面白いこと、の2点ではなかろうか。

即ち、この10万超のアクセス数は、歌だけでなく光のインタビューにも興味のある層、或いは動く宇多田ヒカルが見てみたいという層の総計が素直に出た数字なんでないかということだ。

インタビュー動画という性質上、各人は大体一度きりしか訪れず、且つニュースサイト等からのリンクによって水増しされた訳でもない、そんな数字が一年弱で10万強。これはほぼ(何割かは差し引いて考えなくてはならないが)"人数"の数字だと思ってもいいのではないか。

そこで今度は、これも土曜日に掲載した(というか転載させてもらった)データに於いて、Heart StationPrisoner Of LoveのCDシングルの売上枚数を紐解いてみると、いずれも初動約4万、累計8万台といった具合。恐らく、J-Wave動画を再生した層とこの4〜8万人の層は、かなりの重複が見込まれるのではないか。

当該エントリーでも書いたように、現時点で最も人気の高い宇多田ヒカルの旧曲はPrisoner Of Loveであり、08年当時に於いて既にCDシングルは熱心なファン以外買わないもの、という風潮が定着しつつあった。いわば、この4〜8万人は日本におけるコアな宇多田支持層の実数値ともいえる。そしてこのJ-Waveの再生数が、その数字を(非常におおざっぱにではあるが)裏付けているように感じられる。

恐らく、この数は1年や2年アーティスト活動を休止した所で劇的に変化することはないだろう。頼もしいというと変かもしれないが、EMIから次のリリースがある時は、日本語曲であるのならまだCDシングルをリリースしてくれるのではないかと希望がもてるのだ。やっぱり新曲はちゃんとしたジャケット、高い音質っていうパッケージで手に入れたいもんねぇファンからすると。