- アーティスト: LIV MOON
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2012/01/18
- メディア: CD
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最初の2曲の「プロならではのやっつけ感」をラジオで聴いた時には聴くのやめようかなとおもったのだが、その後3曲目のAlchemy、4曲目のKillMeKissMeと徐々に様子が変わってきて、5曲目のバラード「氷の棺」のエモーションで溜飲を下げる。スロースターターなアルバムだ。冒頭の2曲は不要と言ってもいい。それなりにいい曲なのだが、わざわざ聴く気が起こらない。それ以降はかなりの充実度で、デジロックなFugitive、ドラマティックな展開をみせるBlackSerenade、コッテコテのネオクラシカル・メロディックスピードメタルソングのTheLastSaviorなど聴きどころは多い。特にTheLastSaviorでの最後のハイノートは「もちろんそう歌うだろうと思ってたけど、こうやって実際に豊かな声量で声を響かせられたらやっぱりカタルシス」というLivMoonならではの感動を与える。音楽的に新しいことをやっているわけではないのだから、この歌唱力だからできるサウンドとメロディをもっと追求してほしかった。総じて前作の方が楽曲が優っているが、これはこれで悪くない。最初の2曲を切って全10曲のアルバムとして聴くのが吉か。点数は考えてなかったけど84点くらいはあげてよさそうだ。