無意識日記々

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サイバーパンクマとサイエンスフィクマション

ロンウ…もういい(笑)

攻殻機動隊は私余り熱心になれないからなぁ。何がポイントなのかよくわからなかったりします。一応映画二作は観たんだけど、絵が綺麗だなぁ以上の感想は印象に残ってないかな。押井守作品に対しては大体いつもそんな感想なので、原作漫画はまた違うのかもしれない。

弐瓶勉作品も紀里谷和明作品もそうだが、光はどこかサイバーパンク気味のものに惹かれる傾向があるみたい。確かに、テクノロジーの発達した現実に一度追い抜かれた想像の世界がまた先行する為の逆襲の世界観という点では面白いなと思うものの、それはつまりヴィジュアル面においての話でありSFの伝統自体はもうちょっと歴史が深そうだ。なんつってもサイエンス・フィクションだから科学技術自体が発達した世界でないと成り立たないし、精密に構築された擬似現実というアプローチ自体変な話科学の考え方そのものであって、例えば人工衛星と衛星放送のアイデアもそうだし、鉄腕アトムに刺激されてロボット研究を志す、みたいなこともあるからSFやサイバーパンクは思想そのものを題材としたエンターテインメントではあるものの、やっぱり日本ではヴィジュアル先行のイメージが強くって。

ただ不思議な事にそれだけ近現代の素材をかき集めたヴィジュアルイメージが何故か原風景的説得力をもつケースが多いということ。森や海や夜空にそれを感じるのは遺伝子が記憶しているからだとかなんだとかどうとでもいえるのだがインダストリアルなタッチがそこに浸食してくるのは一体どういう訳だろう。光が惹かれるのも、結局はそういった側面に反応しているが故かもしれない。未来の記憶を掘り起こす、なんて言い方すれば食いつきよさそうだもんねぇ。