無意識日記々

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sing and dance to

早朝からツイートがあったんで何かと思ったら「シャワーではエルビスを歌って踊る私」ときたもんだ。この時間帯にこんなツイートという事は今日本と時差のある場所に居るのだろうか。

エルビス・プレスリーといえばAnimatoである。『DVD Of Elvis Presley, BBC Sessions Of Led Zeppelin, Singin' Along With F.Mercruy』の一節だ。当時、「多分これはその時にリアルに触れていた作品を並べたものだろう」みたいな事を書いた覚えがある。特にこの曲が創られた2002,3年頃は光はロックをよく聴いていて、それがジョン・セオドアの起用に繋がったりもするのだが、なんだかんだ言ったってこの3つは時代を超えたスタンダードである。今回のツイートの場合、ノリノリで歌って踊るというのであれば、確かにエルビスとなるだろう。Led ZeppelinQueenはちょっとDanceという感じでもない。曲によっては、Another One Bites The Dustとか、なくはないんだけどね。

そしてエルビスは、アメリカ人である。Led ZeppelinQueenがイギリスのバンドであるのと対比して。更に、彼の歴史上の重要性は、よくそう書かれるように、ロックンロールを白人の手によってプレイした事だ。ロックンロール黎明期は基本的に担い手は黒人で、その独特のグループ感が新鮮だったのだがその"ノリ"を白人の身体感覚に翻訳し広めたのがエルビスの功績だ。違う人種、違う文化圏を、あのエルビスの腰つきが取り持ったのである。

となると、シャワーを浴びながらエルビスを歌って踊るというのは、ティピカルな"アメリカの白人"の所行である、という事も出来る。これだけ世界的にスタンダードになった人に今更国籍の話って、とも思うが今の30歳前後の日本人女性でシャワーを浴びる時にエルビスを歌う人がどれ位居るだろうか。昨日は五輪女子サッカー決勝が日本対アメリカになっても日本を応援すると言っていたけれども、なんだかんだ言ってアメリカは光にとってもう一つの母国であり、その"ノリ"は身体の奥底まで染み付いているのだ。