無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

プレーン/フラット/ニュートラル

ヒカルの歌がプレーンな状態でどう評価を得ているか。人間活動中の今だからこそその点が明らかになっている。

ヤフトピでツイートが取り上げられたり、テレビにちらっとVTRが流れたりしただけで、ツイートはそちらに流れる。当たり前の話ではあるが、それによって皆が普段ヒカルのどんな曲を聴いているのかわからなくなる。ある意味、その程度で。本当に何の音沙汰もなくなってはじめて皆の嗜好自体が見えてくるのだ。これは、(個人的に)発見であった。

裏を返せば、聴き手の方もこの音沙汰なし期間は自らの嗜好を捉え直すいい機会でもあるという事だ。ヒカルのどの曲に対して、どんな反応を自分がするか。その時々、レコード会社からプッシュされる新曲たちの中から選んでいくのとはまた違った、じっくりした音楽との向き合い方だ。

なおそれでも今最も話題になっているのはBeautiful Worldで、これが引き続きEVAの主題歌になるかどうかが最大の関心事である。その殆ど全部がヒカルの続投を願うものだ。その浸透度はこちらが驚く程である。

それを除けば、いちばん人気のある曲は光とFirst Loveである。光は、ゲームの主題歌であった事に加えて、PVの印象がとても強い。毎日どこかしらで光を聴きながら皿を洗う方がいらっしゃる。ゲームは毎日しないかもしれないが皿は毎日洗う。生活に根差した何かがあると強い。

あとは、曲名の「光」が漢字一文字と極端に短く、タイピングしやすいという側面も見逃せない。案外こういうのは大きい。

メディアに露出がない時期こそ、ヒカルの音楽を自分好みに愛でるチャンスである。もう最近の曲から2年が経つ。最早どの曲も流行歌というよりはPopsのスタンダードとして定着している。どれを選ぼうともフラットでニュートラルな感性で対峙できるのだ。もしかしたらEVAQでまたヒカルの曲で話題が埋まってしまうかもしれない。今のうちに気ままにヒカルの曲をノープレッシャーで楽しんでおきたい所である。