無意識日記々

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それはとっても嬉しいなって

日本以外での光のファン層を掴むのは難しい。大きく分けて3つくらいになるか。

ひとつは、日本のカルチャー全体のファン。XやらミスチルやらGLAYやらラルクやら、ドリカムやら浜崎やら宇多田やら、という風な扱いの中でヒカルに惹かれたというもの。有り体にいえばかなりミーハーな人たち、かな。

もうひとつは、アニメやゲームなどを通して。EVAやキンハの歌で一本釣りという具合。これは、日本と同様だろう。普段ミュージシャンのCDなんか買わない人たちまで魅了してしまう。この層はかなり分厚い。

みっつめは、言わずとしれたUtaDAのファンだ。EXODUSは殆どまともなプロモーションはなかったが、This Is The Oneは、発売前までだけとはいえ、しっかり"名門アイランドレーベルからの新人"として宣伝してもらったお陰で、特にCome Back To Meは有名で、州によっては道行く人にこの曲知ってますか?と訊いたら10人目位で「昔聞いた事があるかも」と答えてくれるかもしれない。R&B系のラジオステーションをよく聴いていたリスナーならまず知っているだろう。恐らく、この層は我々が思っている以上に分厚い。でなければ、日本のカルチャーのファンだけでライブハウスツアーを盛況になんて出来ないだろう。アニメやゲーム主体の人はあんまり出掛けないだろうし…。ま実際Come Back To MeはLIVEで大合唱だったのでこういう認識で間違いないと思う。多分、懐疑的な向きも映像であの場面を見てくれたら納得うただける筈だ。リリースまだかなぁ。

とそんな訳でこの3つの区分。これからどうなるだろう。名義がEMIの許単一に統一されるのだから、Utadaのファンという人は否応無しに宇多田ヒカルとしてのリリースも注目しなければならない。まぁそれは今までもある程度はそうだったかな。でもこれでファンが"混ざり合う"ことには、なるかもしれない。

ジャパニカルチャーの、特に"j-pop"ファンはこれから薄くなっていくかもしれない。日本で元気な文化は音楽以外なのでそもそもJ-popというジャンルもフェイドアウトしつつある。なくなるジャンルのファンを続けるのは難しいだろう。流石に日本まで握手しにはなかなか来れないだろうから遠くの国から日本のチャートを眺めて"つまらん"と思っている人たちは多そうだ。なんだかここが手薄になるのは仕方がない、のかな。

ゲームやアニメのファンは鉄板である。浮気症でもないし、忠実だ。いちどファンになってくれさえすればずーっと奉り続けてくれるだろう。EVAやキンハの続編で歌い続け、成功を収めていけばここのファン層は世界共通なのだから安泰である。

こう考えると、海外での光のファンというのは、かなり入れ替わっていきそうだ。光にとっては新鮮ではないか。だからといってヒカルがゲームやアニメのイベントやフェスティバルに顔を出すとも考えづらい。どうなるか。

そういったよしなしごともあるけれど、シンプルに「この歌が好きだから」という人が世界中のあちらこちらで静かに生まれ続けるのがいちばんいい。それが理想だが、果たしてどこまで貫けるかなぁ。そのシンプルさが積み重なっていって大ヒットになるんだったら、私も嬉しいだろうな。