『ひらいたばかりのはながちるのを
ことしもはやいねとざんねんそうに
みていたあなたはとてもきれいだった
もしいまのわたしをみれたならどうおもうでしょう
あなたなしでいきてるわたしを
Everybody finds Love Everybody finds Love
in the end in the end』
そういえば、「みていた」と「きれいだ」も韻を踏んでいる。単純な韻も、これだけ沢山あると指摘し忘れてしまう。なかなか体系的に網羅するのは難しい。
行きつ戻りつでいこう。今回は英語の部分をとりあげる。
『Everybody finds Love in the end』
英語だから日本語の部分とは独立したパートなのだろう、と思ってしまう所だが勿論違う。ここは思い切って、カタカナで表記してしまおう。
「えびばでぃふぁいんらぁ いんじえん」
エヴリバディのリはヴとまざりあって大体ヴィに近い音になる。"び"と表記しておこう。Finds/ファインズのズは殆ど発音しない、というか子音のみの為省略。ラヴのヴとエンドのドも同様だ。
そして更にこれの母音のみ抜き出してみる。
「えいあいあいんあー いんいえー」
これだけ書くと間抜けだな。まぁいいや。前に指摘した通りここにも「あい」が2つ隠れている。そして、少し書き方を変えてみよう。
「えいあい あいんあー いんいえ」
アタマの「えいあい」と末尾の「いんいえ」が対称になっているのがわかるだろうか。「え」で始まるのと、「え」で終わるのと。「あ」を2つの「い」で挟むのと、「ん」を2つの「い」で挟むのと。
前に、「2つの同じ母音で挟む構造」を前後に配する話をしたが、この英語のパートでも、その日本語部位で用いられた手法が援用されている。
また、母音を前後対称にする事によって、「Everybody finds love in the end」全体がひとつのメロディーとしての一体感を増す。2回繰り返す場合でもこれは効果を発揮している。つまり、Everybodyとin the endが対になって真ん中のfinds Loveを盛り立てる構成になっているのだ。メロディーの抑揚に合わせた巧みな言葉の配し方だといえるだろう。