無意識日記々

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弥生や良い月

春だねぇ、とそろそろ言ってもいい季節になってきた、かな。年度末という事で3月はデビュー時から会社の主力であったヒカルにとってはまさに「リリース月」。1stも2ndも5thも点線も、This Is The Oneまでも3月リリースだった。更に本人にとっては4thアルバムを作り終えたのもこの頃という事で、3月といえば「慌ただしい」というイメージしかない。

そう考えると、こうやってのんびりと春麗らかに過ごす3月というのもまた貴重だ。ヒカルが有意義な、今まであんまりなかったような3月を過ごしている事を願う。何度かこういう3月を経験して「何だか寂しく」感じ始めたなら、その時には復帰してくれるだろう。

帰ってきた時の活動形態について、論理的可能性を幾つか探ってきたが、なんだかんだでいちばん可能性が大きいのは「いままでどおり」であろう。デビュー当初から老若男女に愛されてきたという事は、ついてきているファンの平均年齢もまた、同世代のアーティストに較べて高めだという事だから、CDでのリリースをあっさり諦めてしまう、というのも考え難い。桜流しではDVDシングルのみという変則的な手段をとってきたが、今後はどうするのか。そこらへんは結構不透明だ。昔からのファンを重んじつつ、新しい局面にも対応していく。両立は難しい。解決するのは、力技だ。どんなフォーマットでも売れる曲を、売る態勢でリリースする。数の多いの七難隠す、だ。そのシンプルさが宇多田ヒカルの市場上での最大の武器であった。ただ、ヒカルにそういう気分が戻ってくるか。売れたら嬉しいのは間違いない。Wild LifeでFirst Loveの後にFlavor Of Lifeを歌った事からもそれは感じられる。ただ、LIVEの動員数以外アテになる数字がなくなっ
てしまった昨今、何を基準に売れた売れないを語ればいいかは、結局難しい。その整い具合もまた、ヒカル復帰へのひとつの目安となるかもしれない。