無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

No News is NOT a good news.

ラジオ番組を放送するにあたって、リスナーの"参加"は殊に重要である。テレビの場合は出来上がったものをそのまま享受する印象が強いが、ラジオの場合リスナーからの"お便り"がないと成り立たない番組が殆どだ。お便りが来ないのは聴取率が低い証でもあるし、ほぼほぼ"生命線"といっていい。"ライフライン"と言ってもよかろう。英語にしただけだけど。

リスナーの参加方法は今や多岐に渡る。ハガキ、電話、FAX、eメール、更に今はTwitterや種々のSNS、ニコ生ならコメント弾幕Ustreamのソーシャルチャットなどもある。公開収録への参加、なんてのもある。これらによってラジオ番組はわさわさと変質を続ける。ラジオは、放送局側とリスナーが一体となって一緒に作り上げるものだ。リスナーは皆さん"俄か放送作家"なのである。

と、それは一般論。果たして月一1時間の「KumaPowerHour」に、リスナーはどれだけの"参加"をするのか、し得るのか、現時点ではさっぱりわからない。リスナーの中には、余計な事はいいから1時間宇多田ヒカルで埋め尽くしてくれ、と思う向きも多かろう。伝統的に、彼女のファンはひとり思い詰めるタイプが多い。偏見だが。だったら「あたしチャンネル」に徹して欲しい、というのが本音&本望だろう。それは凄いよくわかる。

ここでもまたバランスが難しくなってくる。ヒカルで時間を埋め尽くすと、恐らくリスナーからのお便りは減るだろう。空気が受け身になるからだ。しかし、番組側からすればリアクションは多ければ多いほどいい。ここは、ジレンマになる。

どういった感想が読みたいか。要約すれば「次回も聴きたい」と思ってくれるかどうか、に尽きる。リスナー参加型の番組であれば、自動的にこの点はクリアされる。自分でお便りを送っておいて次回の放送を聴こうとしないなんて、まずちょっと有り得ない。聴きそびれる事はあるにせよ。しかし、参加型でない場合、次回も聴いてくれるかどうかはさっぱり定かではない。

ここが、月一番組の難しい所だ。一ヶ月720時間前後のうち僅か1時間、確率にして0.1%余りの割合しか放送されていない番組を"たまたま"聴くだなんて期待はとてもなかなか出来はしない。次回聴いてもらうには、"この時間を狙って"聴いて貰わねばならない。その為にはプレゼントやクイズなど、次回を積極的に聴いて貰う工夫が必要だ。ヒカルの「あたしチャンネル」の中で、どれだけそういった要素を盛り込んでくるか。それによって番組の面白さ、魅力は変質するだろう。事程左様に、ラジオではリスナーの存在が重要なのである。