無意識日記々

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情報の先手感

昨日各社に配信されたという「福原愛の父逝去」の報は、当然ながら私も知らなかった。選手には興味はあってもその家族までは…とは思っているが、現実として身内が競技に深く関わっているケースは珍しくない。石川佳純ベンチコーチも長らく石川母である。そんな中で5年も前の話がここまで漏れなかったのは異様だが、何か知られざる事情があるのだろう、それを詮索する気はない。

有名人になると家族親族との関わり合いは難しい、とありきたりな一般論から口火を切ってみよう。福原愛は、3歳の頃からマスメディアと付き合ってきていて、ほぼ途切れなく応対を続けている。従って、競技もベテランだがマスコミ対応もベテランだ。常日頃から学べる所は非常に多い。

今回の報も、5年間隠し通せたというのは、何らかの"やり方"があったに相違ない。少なくとも"公表しない"という選択はなされた。何もかも報せる事がベターではない。また、こうやって自発的にソースを発信する、というのも重要だ。尤も、多くの場合はどこかしらにリーク記事が掲載されるかもしれないという事前情報をキャッチしてそこで先手を取る必要が出た、というのが事情だったりするのだが。

そう、先手。今回の宇多田家周辺の親族(といっても登場人物1人だけど)への対応で何かまずかった点があるとするならそちらだろうか。彼がマスメディアを利用する事が事前に予測出来たのなら、先にこちらが事実関係を整理したリリースをマスコミに発信するのもよかったかもしれない。そうすればこんなに食いつかれる事もなかったかな。

勿論、現実には精神的にも物理的にも無理だっただろう。何の前触れもない死に直面して最初にややこしい親戚の話にアタマを回せる人など居ない。何より、事前にどんな嘘をマスコミに対して吹き込むかなんて予想がつかない。メッセージがざねっちの書いたものだとか…流石に斜め下過ぎてその発想は思い浮かばないわ。従って、やっぱりどれだけうまく立ち振る舞おうともこんな感じになっていただろうな。

それにしてもこのタイミングでラジオとはタイミングがよかった。記事も昨日今日に限ってはラジオの話が中心となるだろう。今私が持ち出すまでこの話自体忘れていた向きも多かったのではないか。やはり、情報の先手感は何にも増して重要である。それを痛感した1日だった。