無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

後の先(ごのせん)

Hikaruも思う所が多々あるんだろうが、かといって真正面から文句を言っても誰にも響かないからねぇ。この後どういう人生を送ろうという設計なのだろう。

設計、って建築みたいだが、建物と違って人生は思い通りに出来上がっていくとは限らない(建物だって大変だけど、出来上がった暁にはほぼ設計通りだろう)。でも、それでいい。まずは設計を立ててみる事が大事だ。それがその通りうまくいったりいかなかったり、となる為には後に破り棄てる為にも設計図は必要なのだ。

Hikaruも、ある程度のシミュレーションはしているだろう。ただ、幾ら何でもイタリアの地元メディアというのは盲点だったのではないか。今の時代、情報の発信源の規模は問題ではない。拡散源の規模が問題なのだ。機械翻訳も発達しているし、言葉の壁もちょっとずつ超えて拡散していく。気になるのは、これでHikaruが後手に回ったという事実である。

メディアに情報を流されるかもしれないから先に自分で、というのは早い話がタイミングとしては不本意だという事だ。まだわからないが、これで今後の予定が狂う可能性もある。式場と日取りまでバレていれば、マスメディアだけでなく一般人も物見遊山でやってくるかもしれない。こういうのに二人がウェルカムな性格だったらよかったんだけど、多分違うんだろうねぇ。

ここで狂ってはいけない。このままだと、ずっと追い掛け回されるサイクルに突入してしまう。どこかで、出来ればすぐ断ち切って、自分たちの価値観でまず行動してみるべきだ。"世間"は大方宇多田ヒカルに同情的である。しかし、マスメディアを味方につけないと、話はころっと変わってしまう。みんな何も考えていないんだから。悲しいかな、言ったもん勝ちなのだ。今のHikaruは沈黙は金戦法である。確かに、黙って暫く放置していれば皆関心を払わなくなるかもしれないが、3月にリリースがある以上、まだまだヒカルの名前はメディアに載る。その度に、Hikaruは夫とその家族を守る事を考えなくてはいけなくなる。その為にも、出来るだけ先手で行動する必要がある。

で、具体的な方法論だが…うーん、逆効果かな、私は、前回も言ったように、彼からのメッセージを読んでみたい。それがあるかないかだけで、印象は随分変わる。ここで、設計の話になる。徹底して彼の人生を守り、マスメディアと関わらないようにしていくか、それとも、ある程度は公表するのか。例えば、夫婦で旅行に出掛けたとして、そんな話をメッセージやツイートとして届けてくれるのか。ここで、歌詞の話になる(やっとか)。彼とのエピソードをどこまで公表するかで、リスナーの歌詞の受け取り方が変わってくる。"WINGS"は誰との事を題材にしているかを知っているか否かで、随分とイメージが変わる。そこらへんを、Hikaruはどう考えているのだろうか。 …まだ、気が早過ぎるかな…。