無意識日記々

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「いつも通りか」

先月の熊淡の放送で、光が「(選曲の)ジャンルが全然バラバラになっちゃうんですけど…いつも通りか(笑)」と笑った時、物凄く嬉しかった。光にとって、ラジオ番組を収録する行為が、やっと「いつも」の事になったんだなぁ、これで漸くスタートラインに立てたなぁ、と感慨深くなったのだ。月1とはいえ、宇多田ヒカルのラジオが「日常」の中に溶け込んだと思えた瞬間だった。しかし、昨日同じ箇所をもう一度聴き返してこの「いつも通り」を耳にした瞬間、それが既に哀しみの一言に変わっていた事に気が付いて愕然とした。ただ楽しみにしていた番組が終わるのではなく、お送りする方も聴く方もやっとこれからペースを掴めてくるんだろうなという矢先の番組終了のお知らせ。もう「いつも通り」は戻ってこない。明日の最終回を最後にして。

だから多分、明日の放送はいつも以上に「いつも通り」の放送になっているんじゃないか。今日でこの放送が終わりだなんて誰も気がつかない位に。組み上げてきた番組のフォーマットに自信があるのなら、余計にそうする筈だ。

元々、番組にはメール等の宛先が公式には設定されていなかった。Mail To Hikki のデータはラジオ局と共有する訳でもなし。となると、リアクションの多寡はハッシュタグ#kuma761くらいしかなかったのかな、という事になるんだが…そろそろ湿っぽくなるのは止すとするか。楽しい事を考えよう。

渋谷のセンター街とやらのビルボードに週末、JR山手線の駅を出てすぐの場所からもすぐよく見える位置にFirst Loveのヒカルの顔がデカデカと飾られていた。アーティスト活動休止中の人の、しかも15年前の写真をここまで大々的にフィーチャーするだなんて一体どこから予算が出てるんだとまず疑問に思ったが、そういえばこの人はずっとこういう売り方だったもんな、今更後戻りは出来ないよね、と考え直した。ビッグ・アーティストとして認知されたら、一生ずっとそうなのだ。まぁそれならそれで、こういう"景気のいい話"は素直に喜んでいいのかもしれない。まだまだ"宇多田ヒカル"は、渋谷に飾られる「大きな看板」になりえるのだ、と。

うーん、結局湿っぽいままだな(笑)。春の陽射しが眩しいぜ。