無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

話半分

新聞やテレビといった最大手マスメディアに対する態度が根本的に違う。インターネットに繋がった初期に特にそれを痛感させられた。

特に、「○○新聞に騙されてた!」と憤る向きが非常に目立った。要は、数百万部という規模を誇る大新聞が如何に情報操作をしていたかを、他の情報源に触れたお陰_で初めて知る、というパターンだった訳だ。その気持ちはよくわかる。

しかし、そうやって「騙されてた!」と憤った人たちが、そうしてやっと物事の真実に辿り着く…なんて美談には収束せず、単に真反対の思想を持つ人々に真逆の方向に新たに騙されているのが現状である。悲しいかな(いや別に悲しかないか)、情報弱者はどう転んでも情報弱者のままなのだ。

彼らは、わかりやすくいえば(つまりかなり戯画化して描写すれば)、真実に対して真摯な態度をハナから無視している。そっちに行けば騙されないのに、という道を歩む気がないからこそ当然のように騙され続ける。これは偶然でも不自然でも何でもなく、生きていくスタイルそのものの反映、と纏めてしまうのは強引過ぎるかな。端的に言えば、この日記を本当に必要としている人は最初っからこの日記を読んでいないのである。貴方の長年の苦悩や葛藤がものの5分で雲散霧消してしまうかもしれないのに。いや、私はそんな事書いてるつもりありまへんけど。(どないやねん) そういうのをバカの壁っていうんだっけ。あの本読んでないから知らないんだよね。


毎度の事だが、今回も@utadahikaruや@u3musicや@hikki_staffに対して、「〜〜って書いてあったけど本当ですか?」系の質問が散見された。質問する人はまだいい方で、殆どの人は「へぇ、そうなんだ」と鵜呑みにしてしまう。あれ怖い。

一般人は仕方がないよ。そりゃ興味ないもんね。しかし、ファンを名乗ってる人がそういう事をするのは何故だろうか。どちらが信用すべき情報源なのかわかりきっている筈なのに。

ここでも、メディアに洗脳されている事に多くの人々が気付いていないのだ_ それはつまり、「げいのうじんは自分たちに都合の悪い事を隠すのが常だから、我々メディアが本当の事を教えてあげますよ」というメディア側のイメージ戦略である。人を騙すには、「あなたはあの人に騙されています」と全く別の人間を指差すのがセオリーなのだ。そして「私はあなたに真実を教えて差し上げますよ」と言って嘘を吹き込むのだ。詐欺師の常套手段である。

最も恐ろしいのは、余りに世代が進み過ぎてそういう構造が当たり前になりすぎた為、騙す方も騙される方もそれが普通だ当たり前だと思っている事だ。私は、恐らくかなり少数派の「最初に新聞を読んでみたら酷い記事ばかりで辟易した」人間なので(ちなみに朝日新聞です。"天然啓語"の元ネタの新聞ですなぁ)、その構造をずっと外側から眺めていたからよくわかる。余りにそれは強固だから、それに慣れ親しんだ向きが軌道修正出来ないのもよく分かる。

そういった人たちは、そういった大手マスメディアに騙されていた時に彼らを口汚く罵る。ゴミだの何だのえらい言われようだ。しかし、そうやって憤っている間は洗脳は解けていないのだ。彼らの存在を生活から切り離す事。そうする他は手はない。

しかし、事実の報道に関しては、当然の事ながら事実の方が多い。その中に沢山嘘や印象操作や感想誘導が混じっているだけである。ここらへんが更にややこしい。

ファンとして出来る事は、結構シンプル。Hikaru本人の発言以外は「そういう事言ってる人居たね」と話半分で止めておく事だ。大体、Hikaruより信頼できる記者なんてこの世に居るのかね。居るのなら連れてきて欲しい。

でも、そうやって信頼される為には…という話からまた今度だな。