無意識日記々

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ミュージック×ビデオ

今週は誕生日ウィークなので、いつどこで誰が誰の誕生日を祝ったかを並べ立てる事で、レコーディング作業等の進捗状況を推し量る作業が捗る…んだと思うんだけどそれは皆さんに任せると致しまして。

これだけ毎日(でもなかったりするが)ヒカルのサウンドに何らかの形で触れている私だが、ミュージック・ビデオを見返す機会は驚く程少ない。理由は簡単で、元々ミュージック・ビデオがそんなに好きではないからだ。気が散る、んだろうな。

音楽と相乗効果で更に大きな作品になるケースは殆ど無い。逆ならある。サウンド・トラックだ。或いは標題音楽か。映像に合わせて音楽を作るとなると成功率がぐっと上がる。久石譲の音楽無しで風の谷のナウシカ天空の城ラピュタを観ても何と味気ない事か。あの"絵の向こうに広がる世界の広さ"を感じさせる音楽の数々は宮崎アニメに欠かせなかった。

ミュージック・ビデオでは、「そういうのあったかなぁ…?」と考え込んでしまう。まず大体、音楽単体で聴いていた方がいい。MTV方式といおうか、どうという事の無いストーリーを細切れにしてちりばめ思わせぶりに引きつけておいて結局何にもない、というものばかりで、しかも曲と無関係。なかなか面白いショート・ストーリーを展開してやっぱりハリウッドはプロフェッショナルだ、と思わせておいてやっぱり曲と無関係。そんな感じ。結局お互いがお互いを間借りし合って一緒に作品を宣伝し合ってますという感じ。まぁそれで80年代は爆発的にアメリカでレコードが売れたんだからそこは文句無いんだけれど、だから楽しめというのも無茶な話で。

シビアに見れば、ヒカルのPVだって似たようなものが多い。基本的に、本人が歌っている姿をフィーチャーしたものは文句が無い。いやまぁ私はミュージックビデオはまず演奏風景を映しておいたらいいんじゃないのと思ってる方なので当然なんだが。それ以外、例えば"Can You Keep A Secret?"は名MVとして知られているが、音楽と合致しているかというとどうか。"Secret"というキーワードを共通としている、くらいの緩い繋がりだろう。勿論歌詞とところどころリンクしているのだが、それはやっぱり間借り同士であって相乗効果ではない。

ヒカルのMVで相乗効果のある、即ち"音楽単体で聴くよりも魅力的な"作品はあっただろうかなぁという話からまた次回。