無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

What do you want, eventually?

豆食っときゃ何とかなるもんだなぁ…というのは歳とってからの話。

私は多分世間基準とやらでいえば健啖家という奴になるのだが、肉はあんまり食べない。すきやきで800gくらいなら平らげるので食べない訳ではないのだが(焼き肉に行く前に牛丼屋で腹拵えさせられるヤツだそれ)、色々と食生活を試してみた結果「肉食わなくても豆食ってりゃ何とかなる」と思うようになった。あとはシンプルに、お値段と保存性、調理方法の幅広さを考慮して豆類の割合がぐんと増えた。

幼い頃は違った。豆カレーは「何で豆やねん」と思っていたが、今ならもう喜んで食べる。味の趣味が変わったという訳でもなく、肉カレーも未だに喜んで食べる。新しい味に気がついたというべきか。

味、というと語弊があるかな。歳をとると栄養のバランスに敏感になる。糖分不足になるとあんパンが食べたくなるし蛋白質不足だと卵が食べたくなる。抵抗力が欲しい時はビタミンCとかだ。恐らく、種々の食材を摂取してきてきた経験から身体が学習してくれているのだろう。

私は糖分中心に摂取するタイプで、糖質制限ダイエットなんぞどこ吹く風なんだが、蛋白質不足になりがちで、そうなると身体は「卵とチーズが食べたい」と言い出す。言い出していた。のだが、最近はそうなった時には豆を与えれば"鎮まる"事を学習した。個人的体質的に、消化効率は動物性蛋白質より植物性蛋白質の方が優れていて、豆食べる方がよい面も多い。目下身体が"豆の効用"を学習中である。


何の話かといえば、「自らが欲しているものが本当は何なのか、事前にはわからない」という話だ。実際に手に入れて自分で消化してみないと、それによって最初の欲求が解消されるかどうかはわからない、と。

勿論、最初の欲求が正しい場合も多い。あんパンを食べたいと思ってあんパンを食べたら満足した。よし。それには問題はない。「肉や卵やチーズを食べたい」と思った時に「取り敢えず豆でもどう?」とやったら「豆でも満足だった」というようなケースがありますよ、という話だ。

逆に、あんパンを食べようと思ってあんパンを食べたら「やっぱりアップルパイの方がよかった」というケースもある。いつどれが正しいか、いずれにせよ事前にはわからない。

それを踏まえて…という話からまた次回。