無意識日記々

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大仏気が立つって?

梶さんの前フリによるサプライズは『二時間だけのバカンス』がfeat.椎名林檎でかつ同曲のミュージックビデオの発表だった。いや驚いた。曲名を先に発表しておきながらfeat.の部分を隠していたとはね。すっかり騙されてたよ。他ミュージシャンとのコラボは増えるだろうとは大方の予想だったが、発表されたリストにfeat.云々の話がなかった為、「詳細はブックレットを手に入れてからかな〜」と漠然と思っていただけに、いやはや、参りました、降参ですm(_ _)m

しかも、話題性抜群。若い子に神通力が通じるかは不明だが、20代後半以降にとっては「神コラボ」扱いだろう。ベジータカカロットベジットとかドラゴンボールでペンギン村に行った回とか…いや鳥山明で喩える必要は無いか。二人の仲を知る者なら「待ってました!」と膝を打つ事請け合い。「ここで来たか!」というのもあるだろう。

それにしても、しかし、あらゆるレベルで危ういバランスを狙ってきたものだ。これは結構ギリギリのラインを攻めている。

まず、こういう超大物同士のコラボは「落ち目扱い」される危険に曝される。ピンではどうしようもないからなんとか話題づくりの為に手を組んだ…というまさにベジータカカロット状態な。勿論、「なんて豪華なんだ!」という素直な感想が押し切るかもしれないが、今の時点ではどちらに転ぶか本当にわからない。特に2人とも商業的全盛期はとうに過ぎている為、叩くにはいい材料である。劣化とか言われてるし。節穴だって集まれば大きな落とし穴になるのだ。あぁ怖い。

次に、歌詞のテーマが不倫な事だ。演歌でも歌謡曲でもJ-popでもよくある中のよくあるテーマでそれ自体は本来なんてこたぁないんだが、今回の記事をチェックする為にYahoo!に飛んだらサイドのランキングに「三田寛子お詫び行脚」とか「乙武洋匡離婚」とかの記事が上位に来ていてなぁ。そういえばベッキーの失脚も不倫が原因で、今年の話題なんだっけ。今はいつも以上に不倫に対して風当たりが厳しい。歌詞はフィクションなんだから、なんて釈明が通じるような人は最初っから他人の色恋沙汰を非難するような真似はしない。『二時間だけのバカンス』は当初『One Night Magic』(これもコラボ曲だ)同様アルバム曲だと思っていたからそういう歌詞があっても問題無いだろう、と思っていたが、こうやって「アルバム最大の看板曲」として大々的にフィーチャーされるとなると一抹の不安を覚える。これもどちらに転ぶかわからない。危ういバランスにある。

そして、いちばん危ういのはその曲調なのだ…という話からまた次回。レコ直限定という事で、まだ手に入れてない方はすまぬ。次は曲の話をするです。