無意識日記々

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クラウドでダジャレを云う危険回避

今度はB'zの連続記録がAKB48の怪進撃によって途絶えるかもしれないがそれでもいいのか、という話になっているらしく。私ゃ別に構わないんじゃないかと思っている。それによって今迄の売上枚数が減る訳でもないんだから。

元々「連続記録」という概念自体が『生きてりゃ得るもんばっかりだ』という哲学と正反対の位置にあるものだ。FINAL DISTANCEをシングルとして出した時、光はテレビに出て大々的にプロモーションして沢山売ろうする事より、この歌を如何に大切にしているかを伝える事に重点をおいた。それによってある種の神聖さをこの曲の印象に付加できたのだから、連続1位記録が途絶えたからどうということもなかった。何を得たいかが明確であれば迷う必要はない。とはいえ、売りに来たからといってあの曲が1位をとれたかというとそれは別の話。歴史に二度目はない。似たような事は繰り返されるけどね。

そもそも、複数枚に文句を云う方はCDシングルを買っているのだろうか。「何々を云う資格」という考え方に私は与しないが、それと言説の説得力とは別だ。少数(いや多いんだろうけど、相対的にね)の熱心な購買力に大衆が負けるんだったら、その程度の熱意なら記録くらい明け渡せばいいと思う。

とはいえ、一方で浅く広く人々に愛されている曲はどれで、それはどれ位な風なのか、という指標となる数字が新しく必要なのではないか、という意見には納得する部分がある。そこで期待できるのが音楽におけるクラウド・サービスだ。梶さんは早い段階で目をつけているからこの言葉は覚えておいた方がいい。次の宇多田ヒカルの作品はクラウド上の"販売"になるかもしれない。

細かいクラウドの説明をすっとばして、とにかくここで商売が始まれば、実地的には困難が伴うが、技術的には実購買数やユニークユーザーの数、細かな再生回数や時間帯などありとあらゆる"音楽の愛され方"の集計が可能になる。今でも、Youtubeの再生回数はかなりよい指標となっているが、それよりも遙かにきめ細かい数字がはじけだせるようになるだろう。

しかし、上述した通りそれは"技術的には"可能だろうが、"実地には"まだまだ全然期待できない。本来なら10年前には実現していただろう電子書籍販売が今頃までかかってこんな感じなのだから、まだまだこんな話は夢物語といったところだろうか。それまでオリコン等のチャートシステムが維持できるかどうか、そっちの心配をするべきだろう。